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大型ワークサイズを有する独自開発3Dプリンター「RaFaElⅡ550‐HT」-株式会社アスペクト

国内最大級の3DプリンターとAM技術の総合展「TCT Japan 2020」で、一際目立つ展示ブースを設けていた、株式会社アスペクト。当社のブースは、「オンリーワンと技術」をコンセプトとし、最終製品を目指して(現在~将来)とし、現状のオンリーワン技術と3Dプリンター(AM)技術が変える将来を、 サービスビューロー、素材メーカー、大学研究室と共に紹介していた。

ダイキン工業株式会社のフッ素化学事業エリア 写真
ダイキン工業株式会社のフッ素化学事業エリア
その他、株式会社二幸技研、株式会社安田製作所、株式会社CESインターナショナル、東レ株式会社、ダイセル・エボニック株式会社、群栄化学工業株式会社、東京大学、京都大学と、共同出展を行っていた

アスペクト社は、 大型の高温粉末床溶融結合式の3Dプリンターの開発・製造・販売を行っており、最新の樹脂3Dプリンター「RaFaElⅡ550‐HT」を独自開発しており 汎用プラスチックからスーパーエンプラまで多様な造形材料に対応している。微細加工とともに、大きなワークサイズへの対応も可能になっているということだ。

今回はそんな高い技術力を誇る当社の取締役の早野氏に、お時間をいただき、TCT Japan 2020での展示内容の魅力をお伺いした。

独自開発3Dプリンター「RaFaElⅡ550‐HT」

RaFaElⅡ550‐HT 画像
「 RaFaElⅡ550‐HT 」
出典:株式会社アスペクト公式サイト

「わたしたちは、3Dプリンター、その中でも、樹脂粉末を使った造形機を開発しているメーカーです。実際に私たちが独自開発した装置が『RaFaElⅡ550‐HT』です。この装置であれば、ポリプロピレン(PP)やポリフェニレンサルファイド(PPS)で造形することができ、また、500mm角の大型ワークを造形出来ます。(早野氏)」

「ただ実際には私たち装置メーカーはどのようなアプリケーションがお客様に好まれるのかは詳細にお伝えしきることができません。今回は、私たちの装置のユーザーである、 サービスビューロー、素材メーカー、大学研究室の方々にお手伝いしていただきながら、実際に、3Dプリンターの技術をどのようにビジネスモデルとして活用していくのか、という現場での最終製品を目指した3Dプリンターの活用をお伝えするための展示ブースを構築しました。(早野氏)」

「実際に各業界のプロフェッショナル様に、装置メーカーとして装置の売り出し方、造形物の作り方、アプリケーションをどのように活用するかなどのアドバイスを頂きながら、3Dプリンターのビジネスや技術を広めていきたいと考えています。(早野氏)」

量産にも活用されている大型ワークサイズ

-今回のTCT Japan 2020での一押しポイントはなんですか?

展示物写真

「この『RaFaElⅡ500‐HT』は、日本製で唯一、ワークサイズの500mm角を使って、今までは分割してでしか作れなかったものを一回で作ることができる点が特徴です。場合によっては、例えば、小さな造形物であれば、造形エリア内に何百として配置をして造形することが出来るので、量産が可能になりました。そして、 実際にそのようにビジネスモデルを展開されているお客様もいます。 (早野氏)」

日本製PBF方式3Dプリンター

出展ブースを見ればわかるように、さまざまな企業との連携を進めるアスペクトダイキン工業のようなフッ素化学メーカーと連携しフッ素樹脂材料の開発を推進したり、木質系材料の開発を行ったりと幅が広い。装置のカスタマイズなどにも対応していくという日本製3Dプリンターは、産官学連携の広がりを活かしてどこまで世界の3Dプリンターと戦えるのか。既存の顧客層とのアプリケーション開発経験や顧客の課題を知っているという強みを活かした展開が期待される。

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編集/記者

文系出身ならではの視点を活かし、難解複雑な話をかみ砕き読者に分かりやすく伝えることを大事にしています。AM業界を盛り上げるため、溢れ出る情熱(パッション)とともに現場の生の声をみなさまにお届けいたします。

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