Additive Manufacturing Research(以下、AM Research)は、2026年第1四半期(Q1)の3Dプリンティング/AM市場に関する最新データと分析レポートを発表した。それによると、金属・ポリマー・セラミック3Dプリンター本体、材料、サービスを含む世界のAM市場は、前年同期比13.1%増の43億5,000万ドルとなり、堅調な成長を続けていることが明らかになった。
目次
市場全体は前年同期比13.1%増
AM Researchが公開した「Q1 2026 3DP/AM Market Data and Forecast」によると、2026年第1四半期のAM市場規模は43億5,000万ドルとなり、2025年第4四半期の42億9,000万ドルから増加した。前年同期比では13.1%の成長となる。
分野別では、金属AM市場が17億6,000万ドル(前年同期15億2,000万ドル)、ポリマーAM市場が25億9,000万ドル(前年同期23億3,000万ドル)へ拡大した。また、受託造形などを含むAMサービス市場は24億2,000万ドルとなり、前年同期の20億7,000万ドルから約17%増加している。
防衛・サプライチェーン需要が市場を後押し
同時に公開された市場分析レポート「3DP/AM Market Insights: Q1 2026」では、市場成長の背景についても分析している。
AM Researchのエグゼクティブ・バイスプレジデント(EVP)であるScott Dunham氏は、世界的なサプライチェーン再編や各国政府による防衛・安全保障分野への投資拡大がAM市場を支えていると指摘する。一方で、すべての企業や分野が同じペースで成長しているわけではないものの、業界全体としては2025年後半から続く成長基調を維持しているとの見方を示した。
主要メーカーの動向を四半期ごとに分析
AM Researchの市場データは、メーカー別、造形方式別、地域別、用途別に市場を分析しており、四半期ごとの実績に加え、今後10年間の市場予測も収録している。
調査対象には、3D Systems、Stratasys、Nano Dimension(Markforged、Desktop Metalを含む)、EOS、Nikon SLM Solutions、HP、Formlabs、Carbon、Bambu Lab、Crealityなど、世界の主要3Dプリンターメーカーが含まれている。
同社は2013年から積層造形市場の調査を継続しており、市場分析会社として業界各社の事業戦略立案にも活用されている。
シェアラボ編集部コメント
今回のレポートで注目すべき点は、市場全体の成長率だけではなく、AMサービス市場が24億2,000万ドルと市場全体の半分以上を占めていることである。設備投資だけでなく、受託造形や試作サービスを活用する企業が引き続き増えていることがうかがえる。
また、防衛・安全保障やサプライチェーン再編が市場成長を支えるという分析は、日本の製造業にとっても無関係ではない。今後は航空宇宙、防衛、エネルギー分野などでAMの採用がさらに進む可能性があり、市場の動向を継続して注視する必要がある。
用語解説
| AMサービス |
|---|
| 3Dプリンターを保有しない企業向けに、試作や最終製品の造形、設計支援などを請け負う受託サービスのこと。設備投資を抑えながらAM技術を活用できることから、市場拡大が続いている。 |
| AM Research |
|---|
| 2013年設立の米国の市場調査会社。旧社名はSmarTech Analysis。3Dプリンティング・積層造形市場の調査・分析を専門とし、市場データや将来予測レポートを提供している。 |
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