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3DPRINT UK、在庫コスト削減を実現するデジタル在庫サービスを拡充

イギリスの産業用3Dプリンティング・サービスビューローである3DPRINT UKが、デジタル在庫サービスを拡充することを発表した。

イギリス国外のメーカーなどを対象とし、要望に応じて部品をオンデマンドで3Dプリンターで出力し、配送する仕組みだ。これにより、製造業で大きな課題であった在庫コストを大きく削減することができる。
(デジタル在庫サービスの展開図 / 出典:3DPRINT UK)

デジタル在庫サービス展開の背景

いままで3Dプリンターは設計の自由度、複雑な造形などそのパフォーマンスの高さから多くの業界で採用されてきた。また、製造業界で課題となるスペアパーツの在庫問題を解決する手段として、ポルシェのクラシックカーのパーツを3Dプリンターで造形することで少量からでも生産を実現し製造造コストの削減など、製造業界に革新を与えてきた。今回はその3Dプリンターのメリットを活かし、同社がパーツなどの3Dファイルを預かり、要望に応じて部品をオンデマンドで3Dプリンターで出力し、配送する仕組みを提供する。

デジタル在庫サービスは、主にイギリス国外のメーカーなどを対象としている。ユーザーはイギリス国内に在庫を持つ必要がなくなり、在庫コストを大きく削減できる。

物理的な在庫保管庫は時間とコストがかかる(イメージ画像/出典:3DPRINT UK)

3DPRINT UKのマネージングディレクターのニック・アレン氏は、以下のようにデジタル在庫サービスの利点についてコメントしている。

(デジタル在庫サービスは)我々がお客様のデジタルファイルをお預かりし、デジタル在庫として管理するサービスです。これにより、お客様はイギリス国内における在庫レベルを劇的に削減することが可能になります。また、クリックひとつで必要なパーツの製造を注文できます。これこそ真のジャストインタイム・マニュファクチャリングであり、3Dプリンティング技術があったからこそ実現できたものです。我々は、このデジタルワークフローを追求し、これまでの製造業における在庫という概念を大きく変革してゆきます。

3DPRINT UKのマネージングディレクターのニック・アレン氏のコメント抜粋

また、デジタル在庫から3Dプリンターで印刷することで生産をローカライズすることができることもメリットのひとつだ。さまざまな地域に生産施設を持つ多国籍企業は、必要なスペアパーツをできるだけ顧客の近くで印刷できるため、輸送に関連する時間とコストを削減できる。今後、英国でサービスを提供したい顧客を持つ国際的なメーカーの衛星製造施設として機能するとのこと。

3DPRINT UKについて

3DPRINT UKは2011年設立。イギリス・ロンドンに拠点を置き、主にメーカーなどを対象に各種の3Dプリンティングサービスを提供している。同社は特にPA2200(ナイロン)材料を使用した選択的レーザー焼結(SLS)プロセスに特化している。

2020年7月に同社より発表された新素材の「PEBA 2301」は、TPUや他のTPEと同様の柔軟なゴムのような柔軟性がありながら硬く強度があることが特徴。優れた耐薬品性、耐水性などの特徴も併せ持っている。素材はマットホワイトだが、用途に合わない場合は簡単に染色も可能だ。

3DPRINT UKの新素材:PEBA 2301(出典:3DPRINT UK)

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