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ストラタシスが7つのデザイングループとコラボレーション、多数の作品を発表

ストラタシスは7つのデザイングループと協働で、アパレル、アクセサリー、バッグなどのデザイン作品を多数発表した。(写真はJ850 TechStyleのビルドプラットフォーム。出典:ストラタシス社HP)

ストラタシスの戦略

大手3Dプリンターメーカーであるストラタシスは、3Dプリンターだけでなく、3Dプリンター用樹脂材料、外部アクセサリー、ソフトウェアなどを販売し、巨大なプラットフォームを形成する戦略が特徴だ。

樹脂材料を利用した各種工業部品の製造が主戦場であるが、常に新たな分野への進出を模索している。

3Dプリンターを用いた デザイン作品群 「SSYS 2Y22 Reflection Collection」

ストラタシスは、7つのグループと協働で、デザイン作品群「SSYS 2Y22 Reflection Collection」を発表した(SSYS:Stratasys, 2Y22:Year 2022の意)。

Stratasys J850TM TechStyleTM 3Dプリンターを用いており、作品の種類は、ドレスやスーツ、デイウェア、照明、化粧品、パッケージ、ハンドバッグ、アクセサリー、靴など多岐に渡る。

Reflection Collectionの名前の通り、コロナ禍による過去2年間の世界の変化を「反映」し、形にすることをテーマとした作品群だ。

具体的には、「パーソナルスペース」、「社会的包括性」、「マインドフルマニュファクチャリング」の3つの柱をテーマとしている。

・パーソナルスペース:ここ数年間、個人的な空間と公共的な空間の境界や意味合いは大きく変化した。こうした情勢をデザインによって再定義することに取り組んでいる。

・社会的包括性 :新型コロナウイルスは、性別、民族、貧富などによる違いが、社会的不平等を生み出すことを白日の下に晒した。リフレクションコレクションは、コミュニティの構築や国籍に関する感受性の高まりを表現する。

・マインドフルマニュファクチャリング:持続可能な社会に対する認識も、ここ数年で大きく変化した。リフレクションコレクションでは、普遍的なデザインを追求し、廃棄物削減を推進することで、持続可能なスローファッションを実現できることを訴える。

ストラタシスとコラボレーションしたデザイングループ

以下ではSSYS 2Y22 Reflection Collectionにおいてストラタシスとコラボレーションしたデザイングループを紹介する。

・Karim Rasgid:近年で、最も多作なデザイナーの一人。4000以上のデザインを製作し、400の賞を受賞、35カ国以上で活躍する。幾何学などの学際的な要素を取り入れたデザインが特徴。

・Jasna Rok Lab:感情の生理学に関する最新のテクノロジーを取り入れたスタジオ。

・Ganit Goldstein:3Dプリントファッションを専門とするデザイナー。四季に見られる柔らかな自然の質感にインスパイアされている。

・FORÆVA:文化研究を礎とする学際的デザインラボ。ルーマニアの民族デザインを現代生活に再現する試みなど。

・Assa Studio:3Dプリントデザインに10年以上携わる。ユニークな照明器具、折り紙を元にしたクラッチバッグなど。

Assa Studio製作、折り紙に着想を得たクラッチバッグ(出典:ストラタシス)

・Illusory Material:光学とソフトウエアを専門とするデザインスタジオ。レンチキュラー効果の研究で有名。

Illusory Material製作、レンチキュラー効果を利用した容器(出典:ストラタシス)

・KAIMIN:LGNTQA+コミュニティで活動。レディー・ガガ、ビヨンセ、ビョークなどと協力してきた。

関連情報

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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