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手持ちのイヤホンに外音取り込み機能を付与できる「特殊構造イヤーチップ」を開発 ― 株式会社ネイン

ワイヤレスイヤホンに装着されたイヤーチップ 出展:ネイン社

ヒアラブルデバイスの開発・販売を行う株式会社ネイン(以下、ネイン社)が、3Dプリント技術を用いた特殊構造のイヤーチップを開発した。より多くの人の手に届くよう、2022年12月からクラウドファンディングを開始している。

イヤホンのイヤーチップを交換するだけで外音取り込み機能を付与できる

「外出時に駅や道路などの周囲の音を耳に入れながら音楽を楽しみたい」「誰かに声をかけられたときに気づけるようにしたい」など、周囲の音を取り込むイヤホンには一定のニーズがある。近年ではイヤホン本体に「外音取り込み機能」が搭載されているものが登場しているが、 外音取り込み機能がついているイヤホンは高価であることが多い。

そのような課題に着目し、ネイン社は「手持ちのイヤホンに取り付けるだけで外音取り込み機能を付加できるイヤーチップ」を開発した。

イヤーチップ(イヤーピース)とは、イヤホンの先端についている、耳の穴に挿入するパーツのことである。
イヤーチップのついた「カナル型」のイヤホンであれば、既存のイヤーチップを外し、同イヤーチップを取り付けるだけで外音取り込み機能を追加できる。イヤホンを本体ごと買い直す必要がないので、手軽に導入できるのが大きなメリットである。

3Dプリントでラティス構造のイヤーチップを開発

ネイン社開発のイヤーチップは、「マイクの集音性能が強すぎる」「ノイズが乗って外音が聞こえにくい」などの問題にも対応している。

同イヤーチップは、3Dプリンターを用いて特殊なラティス構造でつくられている。ラティス構造とは、格子状の構造のことである。
機械加工でラティス構造を作り出すのは非常に難しいと言われているが、複雑な造形に強みをもつアメリカのCarbon社製3Dプリンターを用いることでラティス構造の造形に成功した。
Carbon社製の3Dプリンターには、液体樹脂材料にUVライトを照射することで硬化させる「光造形方式」が採用されている。

イヤーチップに特殊なラティス構造を持たせることで、自然な音の取り込みと長時間使用時の蒸れの軽減を実現させている。

ラティス構造のイメージ 出展:ネイン社
ラティス構造のイメージ 出典:ネイン社

素材にもこだわり、イヤーチップ装着時の肌への負担を軽減

今回開発されたイヤーチップは、素材として「SIL30」という肌への負担が少ないシリコンが使用されている。柔軟性の高さから、長時間使用しても耳が痛くなりにくい点も特徴だ。

素材と音質にこだわり、何度も試行錯誤を繰り返したことで、周囲の音を取り込みつつ音質を維持できるイヤーチップが完成したという。

同イヤーチップのクラウドファンディングは、2023年1月31日まで行われる予定だ。
クラウドファンディングの詳細は以下のとおりである。

  • 支援方法:クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援募集
  • 支援期間: 2022年12月23日(金)16:00 から 2023年1月31日(月)23:59まで
  • リターン:イヤーチップ1セット 1,880円(税込・送料込)より

ネイン社のWebサイトにもクラウドファンディングの詳細が掲載されているので、あわせて確認してみてほしい。

3Dプリンターの技術は日々進歩しており、複雑な造形の製品にも対応できるようになっている。
ShareLab NEWSでは、今後も3Dプリンターを用いた製品開発の動向を追っていく予定だ。

今回の関連記事として、AM技術で最小2マイクロメートルの微細造形を可能にした3Dプリンターメーカーの事例をあわせてご覧いただきたい。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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