グラフィックデザイン会社発の3Dサービス「mopri3D」が本格展開 構想段階から製品開発を支援

2026年8月4日
出典:株式会社otetemo
出典:株式会社otetemo

株式会社otetemo(東京都足立区)は、デザイナーズ3Dプリント・モデリングサービス「mopri3D(モプリスリーディー)」の本格展開を開始した。同サービスは、3Dプリントの出力代行にとどまらず、製品や作品の構想段階から3Dモデリング、試作、3Dプリントまでを一貫して支援することを特徴としている。

運営母体である株式会社otetemoは、グラフィックデザインと3Dデザインの両分野を手掛けるクリエイティブ企業であり、広告や映像制作、3DCG、製造業などで培った経験を生かし、見た目の完成度やブランドイメージ、作品の世界観まで含めた立体表現を提案する。

「出力代行」ではなく、企画段階から伴走

mopri3Dが目指すのは、ユーザーから受け取った3Dデータをそのまま造形するサービスではない。

造形物に求められる用途やデザイン、表現したい世界観や空気感まで共有した上で、モデリングから造形まで一貫して携わる「外部クリエイティブチーム」として、ものづくりを支援する。

そのため、「何から始めればよいかわからない」といった構想段階からの相談にも対応しており、アイデアを具体的な形へ落とし込むプロセスをサポートする。

デザイン会社ならではの審美性を強みに

mopri3Dには、国内外で活動するモデラーやエンジニアが所属しており、案件ごとに専属担当者が対応する体制を採用している。

依頼者が「どのような印象を与えたいのか」「どのような役割を持たせたいのか」といった部分までヒアリングし、最適な立体表現を提案する。

特にフィギュアやオブジェ、装飾品、撮影小道具など、審美性や作品性が重視される案件では、グラフィックデザイン会社ならではの視点を生かした提案力を強みとしている。

また、平面デザインで構築されたブランドイメージを立体へ展開するなど、2Dと3Dを横断した制作にも対応する。

FDM・光造形に対応、小ロット生産も可能

造形方式は、熱溶解積層方式(FDM)と光造形方式(SLA)の2種類に対応する。

コストを重視した試作品から、高精細なアクセサリーや展示用造形物、塗装前提の原型、製品ライクなプロトタイプまで、用途に応じた造形方式を提案するという。

また、1点のみの試作品制作から50個以上の商用ロットまで対応しており、展示会向けの造形物や商品開発、販売用アイテムなど幅広いニーズに応える。

「相談できる3D制作サービス」を目指す

同社によると、3Dプリンターや3D制作への関心は高まっている一方で、既存サービスでは技術的な出力対応に留まり、デザイン性や表現面まで踏み込んだ提案や、構想段階から相談できるサービスはまだ多くないという。

そのためmopri3Dでは、機能性だけでなく、作品や商品の魅力が伝わる表現まで含めて支援することを重視している。

また、東京都足立区という製造業が集積する地域を拠点に、デザインとテクノロジーを融合したクリエイティブサービスとして事業を展開していく方針である。

編集部コメント

近年は3Dプリンターの普及に伴い、出力サービスそのものは数多く存在するようになった。一方で、「アイデアはあるが3Dデータが作れない」「どの方式を選べばよいかわからない」「見た目まで含めて相談したい」といったニーズに対応できる事業者はまだ限られている。

mopri3Dは、グラフィックデザイン会社を母体とすることで、単なる造形精度だけでなく、ブランドイメージや作品性まで含めた提案を打ち出している点が特徴である。製造業向けの試作サービスとは異なるアプローチであり、クリエイターやデザイン性を重視する製品開発において、新たな選択肢の一つとなるか注目される。

用語解説

3Dモデリング
3DCGソフトなどを用いて立体形状のデータを作成する作業。3Dプリンターで造形するための設計工程として広く利用されている。
熱溶解積層方式(FDM)
熱で溶かした樹脂フィラメントを積み重ねて造形する3Dプリント方式。試作品や治具など幅広い用途で採用されている。
光造形方式(SLA)
液状の光硬化性樹脂に紫外線などを照射して硬化させる3Dプリント方式。高い造形精度と滑らかな表面品質が特徴で、試作品や原型制作などに用いられる。

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