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【動画あり】BMWがアディティブ・マニュファクチャリング・キャンパスを開設~最新3Dプリンター機器・設備から技術研究までを行う

BMWグループは、航空宇宙・自動車産業における3Dプリンティングのリーディングカンパニーを目指し、ドイツのミュンヘンに約18億円を投じて「BMW Additive Manufacturing Campus(アディティブ・マニュファクチャリング・キャンパス)」を開設した。
BMWと言えば、AM関連の研究施設の増築や、ミュンヘンにアディティブ・マニュファクチャリング製造センターを設立し、3Dプリンティングの取り組みに積極的な企業で有名だ。今回は、開設されたキャンパスの概要や、同企業と3Dプリンティングの歴史をご紹介する。

多機能かつ巨大なAM製造能力を有す施設に

BMW Additive Manufacturing Campusとは

同施設には、EOS、SLM、Carbon、HP、Desktop Metalなど最新の機器を揃え、試作品から完成品の生産に対応すると共に、新たな技術の研究やAM技術関連のトレーニング拠点として機能していく。
また、同施設内には50台の産業用ポリマーおよび金属プリントシステムを備えており、BMWグループ全体におけるAM製造能力の約50%を有している

SLMソリューションズのSLM500、HPのマルチジェットフュージョン機、デスクトップメタル、CarbonのM2プリンターなど、製造能力が高く量産指向と言われる3Dプリンターを配備しているだけではなく、CarbonのM2プリンターでは、AGVの上にロボットアームを配置し、自動化を行っているなど、3Dプリンターを活用した最先端の取り組みを推進している。

産業規模で使用するための3Dプリントプロセスの開発に関しては、IDAM(Industrialisation and Digitisation of Additive Manufacturing for Automotive Series Production)と呼ばれるプロジェクトにおいて、ドイツ教育研究省の支援を受けながら、BMWグループと12のプロジェクト・パートナーは、自動車産業における連続生産環境へのAM製造の統合への道を切り開いている。
また同施設はプラスチック部品の量産にも注力しており、プロジェクトのひとつである「POLYLINE プロジェクト」では、プロセスステップのデジタルリンクやプロセスチェーン全体の一貫した品質保証方法の開発などに重点を置いている。

プロトタイプ部品から車体標準装備までの道のり

BMWグループとAMの関係性

BMWグループとAMの歴史は長い。
1991年にはコンセプトカーのプロトタイプ部品の製造を開始しており、2010年までには、プラスチックと金属をベースにしたプロセスが導入された。最初は小規模なシリーズで、DTMレースカーのウォーター・ポンプ・ホイールなどを製造していた。その後、2012年以降は、3Dプリンティング製品が4つ以上標準装備されているロールス・ロイス・ファントム、BMW i8 ロードスター、MINI ジョン・クーパー・ワークスGPなどを生産・販売している。

関連情報

シェアラボ編集部

3Dプリンタ―の”先進っぽさ”を感じさせる作りに男心をくすぐられる毎日。さまざまな業界にて活用されるアディティブ・マニュファクチャリングの今をお届けします!最近のニュースは、鳥を飼い始めたこと。

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