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株式会社3D Printing Corporationが横浜市に3Dプリンティング生産施設を開設

3Dプリンティングの総合ソリューションを提供する株式会社3D Printing Corporation(本社所在地: 山梨県甲府市、以下、3D Printing Corporation)は、2019年9月より神奈川県横浜市鶴見区に3Dプリンターを用いた生産施設を開設すると発表した。

3D Printing Corporation とは

同社の代表、デヴォア・アレキサンダー氏はアメリカコロラド大学経済学科卒業後、2013年中国深センにGBI Energy LLCを設立し、エネルギーに関するビジネスを開始。2014年には日本でWebサイト、dddJ.apan.comを立ち上げ、3Dプリンタ関連情報の発信を始めている。その後、2016年に株式会社3D Printing Corporationを設立し、3Dプリンタ関連の小売、コンサルタント、教育、モデリングサービスなどを行ってきたという。

豊富な実績が同社の強み

日本全国のさまざまな業界、企業と取り組み実績があり、3Dプリント技術に関するプロジェクト、コンサルティングで実績がある。サイトの紹介されている中から目を引く事例を取り上げてみよう。

分野取り組み先取り組み内容
医療用製品伸和精工高温消毒が必要な製品の3Dプリント化および製品化推進支援
医療用製品東京医科歯科大学医学部付属病院 3Dプリントを利用した動脈瘤手術のシュミレーション用モデルを作成支援
医療用製品 株式会社GKダイナミックス パラリンピック車いすテニスで入賞を果たした眞田選手の義足リデザインプロジェクト
ドローン開発 有限会社ボーダック カーボン製他3Dプリンター購入および製品共同開発
共同研究 愛媛大学水上研究室 メタマテリアルに関する共同研究
共同研究 株式会社エーアイ 日本で初めてとなるプラチナダイレクトキャスティング の実現

その他、詳細は省かれているが、取引関係にあると記載されている企業数、大学等研究機関の数は膨大で、実績の豊富さがうかがえる。

同社はこれまで山梨県甲府市の本社や3Dプリンターラボで3Dプリンターによる製造及び研究開発を行ってきたというが、事業拡大に伴い、複数の3Dプリンターを終日稼働できるより大きな設備を横浜市に構えることになった。施設の面積は 約380㎡ 。高機能の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)3Dプリンターや最新の金属3Dプリンターシステムなどの製造機器を稼働させ、小ロット生産などにも対応するという。

以前はラピッド・プロトタイピング技術として知られていた3Dプリンティングだったが、受託製造やオンデマンドの造形、さらにDFAM(3Dプリンティングのための特殊設計)代行・支援といった、日本の製造業を支える最先端の3Dプリンティング運用の総合サポートを行っている。新施設では、技術部門からカスタマーサービス部門までの各部門の連携強化も行うという。

急速に人員を拡大し、活動の幅と深さを深める同社の取り組みは以下に多くの企業が試作、量産時の3Dプリンター活用を検討しているかを示唆している。

同社は3Dプリンティング特区というイベントを定期的に開催しており、ユーザー企業や業界プレイヤーを招いて交流を図っている。関心がある方は参加してみても面白いだろう。

社名:株式会社3D Printing Corporation
本社所在地:〒400-0034 山梨県甲府市宝1-11-23 2F
代表者:最高経営責任者 デヴォア・アレキサンダー
設立:2016年3月
E-mail:info@3dpc.co.jp
TEL: 055-207-3664 
ホームページ:https://www.3dpc.co.jp/
オンラインショップ:https://dddjapan.com/

編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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