1. HOME
  2. ブログ
  3. Formnext スタートアップチャレンジとAMベンチャーズインパクトアワードの受賞者が決定

Formnext スタートアップチャレンジとAMベンチャーズインパクトアワードの受賞者が決定

3Dプリント業界のベンチャー企業・スタートアップ企業を表彰するFormnextスタートアップチャレンジの受賞者が発表された。2021 Formnext Start-Up Challenge Award Winnersからは5社、AM Ventures Impact Awardからは1社が選ばれた。

2021 Formnext Start-Up Challenge Award Winners

Formnextスタートアップチャレンジは今年で7回目を迎えた。設立5年以内の若い企業を対象に、3Dプリントにおける革新的な開発とビジネスアイデアについて表彰が行われる。今年の受賞者の多くはすでに特許や資金提供を受けており、市場に出る準備はできていると言える。

ここからはそれぞれの受賞者の特徴について紹介していく。

ATLANT 3D Nanosystems

ATLANT 3D Nanosystems社の3Dプリンター

ATLANT 3D Nanosystems社はデンマークの企業で、原子レベルの高精度でマイクロ・ナノスケールの素材を3Dプリントするためのプラットフォームを開発している。同社の「Nanofabricatorプラットフォーム」は、研究開発、プロトタイピング、製造のための高度な製造システムだ。これらのシステムは、異なる形態で最大300mmのサイズの基板上で最大6つの材料の同時処理を可能にする。

また「Atlant 3D Nanosystems」は、厳格なNASA仕様に従ってNanofabricator Liteを開発し、今後数ヶ月以内にNASAでシステムをテスト後、微小重力または無重力での微細加工を可能にする見込みだ。

Azul 3D

Azul 3D社の3Dプリンター「LAKE」

アメリカを拠点とするAzul 3D社はHARP(High Area Rapid Printing)テクノロジーを特徴とする企業だ。HARPテクノロジーにより生産を大幅にスピードアップすると同時に、細かいディテール、大量の印刷、優れた仕上げを提供可能となった。UV光源と樹脂材料の間に流れるオイルを使用して、他の印刷速度よりもはるかに高速生産を可能にしたとされる。

Azul 3D社がHARPテクノロジーを駆使して開発した3Dプリンター「LAKE」については、ShareLab NEWSでも過去にピックアップして紹介している。そちらもぜひ参照してほしい。

≫ HARP技術を採用した業界初の大型3Dプリンター「LAKE」を発表

Fited

Fited社が開発した脊柱側弯症用装具

Fited社は脊柱側弯症という脊椎の変形を治療するための新しい3Dプリント医療機器を開発した。従来の脊柱側弯症用の装具は、製造に費用と時間がかかるだけでなく不正確で不快感もある。患者は装具を着けたのちも手術をひんぱんに受ける必要があり、そのたびに装具を新調することもある。Fited社が開発した3Dプリントされた装具なら軽量で通気性がありながら、最大72%の症例で追加の手術が不要になると期待されている。

Nobula AB

スウェーデンを拠点とするNobula AB社は、ガラス製の部品を製造できる新しいデスクトップ3Dプリンターを開発した。高速で手頃な価格で導入でき、エネルギー効率の高いように設計されたガラス3Dプリンターとその印刷材料技術の2点を、現在特許出願中だ。

Nobula AB社は、そのプラットフォームを使用して、学術、研究開発向けにガラス製部品を3Dプリントする予定とのこと。

PrintParts

アメリカを拠点とするPrintParts社は、3Dプリントされた部品をスキャン・シリアル化、クラウド接続できるデジタル署名技術を開発した。プログラム可能なナノ粒子を3Dプリントする素材や部品に埋め込むことでクラウドに接続され、スキャンとシリアル化が可能になる。スキャンされたものの履歴はPrintPartsのプラットフォームに保存され、既存のシステムと統合可能。

AM Ventures Impact Award

AMベンチャーズインパクトアワードは、Formnextスタートアップチャレンジの一部として発表され、3Dプリントの技術革新が社会や環境、持続可能性にもたらすプラスの可能性について表彰される。

VispalaTechnologies

AMベンチャーズインパクトアワードの受賞者は、インドを拠点とするVispalaTechnologies社だ。医療機器メーカーとして2018年から3Dプリンターを利用して手頃な価格で義肢や装具、補助ロボットを製造しているVispalaTechnologies社が開発途上国や農村地域の人々を支援することの焦点をあてていることが受賞につながった。


以上が受賞者一覧だ。授賞式は2021年11月16日(火)に、Formnext AM 4Uステージで開催され、受賞者の製品も展示される。

関連情報

+ posts

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関する情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

関連記事