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General Motors Companyに見る3Dプリンティング活用の実態

コロナウイルスの影響もあり、3Dプリンティングへの投資を着実に増やしてきた企業として、米自動車メーカー、General Motors Company(以下、GM)が挙げられる。

同社は、現在もその投資を続けており、昨年末にはStratasys社のFDM® 3Dプリンターを17台追加し、生産ラインでのスピードアップ、軽量化、コスト効率化に注力している。今回は、米国の製造業におけるAM技術の立ち位置や同社と3Dプリンティングの歩みをご紹介する。

米国の製造業界に見る3Dプリンティング技術への期待

SME Mediaによる2020年4月の調査では、米国の製造業専門家の25%が新型コロナウイルスに対応してサプライチェーンの変更を計画しており、今後の投資対象となる11の製造技術において、3Dプリンティングが(ロボットと一緒に)トップとなっていることが分かっている。

特に航空機/航空宇宙産業において、3Dプリンティングに投資する傾向が高いことが分かる
(Companies indicating their primary focus post-recovery, SME Media公式サイトより引用)

試作に留まらないGMの3Dプリンティング活用

GMは、1989年から3Dプリンティング技術をプロトタイピングに利用している。また今年のシボレー・コルベットのプロトタイプでは、部品の75%に3Dプリンティング技術を用いている。現在は世界中の生産施設に3Dプリンターを設置している。

同社は、3Dプリンティングの活用を、プロトタイピングのみならずツーリングのような生産関連のアプリケーションへの移行を進めている。この移行のための大きなテストが、ベンテック・ライフ・システムズ社と共同で、3万台の重症患者用人工呼吸器を納入する際に行われた。まず同社は、元の人工呼吸器メーカーから部品データをリバースエンジニアリング(意味:出荷された製品を入手して分解や解析などを行い、その原理や製造方法、設計などを明らかにすること)し、Stratasysシステムで3Dプリンティングを行った。

さらに大規模な3Dプリンティングを要されるケースにも対応できるよう、同社は 資産・設備を保有している。それがStratasys Direct Manufacturing(北米にある8つの施設を用いた、小規模なラピッドプロトタイピングプロジェクトから大量の射出成形オーダーまでを行う、生産ニーズに合わせたサービス提供)であり、オンデマンドで部品を供給することが可能だ。これにより既存の3Dプリンターを高い稼働率で稼働させることができている。

現代産業の変化のペースが加速し、ビジネスの不確実性が高まる中、3Dプリント技術は、これらの課題に対応し、企業としてよりクイックな事業活動を行うことに役立っています。
当社は30年以上前からこの旅を続けてきましたが、3Dプリントは当社でさらに普及しており、現在では700人以上の従業員がこの技術の使用訓練を受けています。アディティブ・マニュファクチャリングは一貫して、より迅速かつ効率的な製品開発、ツーリング、組み立て補助を提供しており、今後もさらに多くのメリットをもたらしてくれるでしょう。

GM アディティブ・マニュファクチャリングディレクター Ron Daul氏
ストラタシス3Dプリンター(ストラタシス公式Webサイトより引用)

ストラタシス社について

米国ミネソタ州エデンプレーリーに本拠を構える3Dプリンターの専業メーカー。3次元造形機/3Dプリンター全体で約40%、3Dプリンター単独の場合は50%近くの世界シェアを持つ業界の市場を牽引する企業。

(同社公式Webサイトより引用)

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