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“あの”名画を再現?!3Dプリンターのアート領域への進出―メルタ、ストラタシス

以前、企画力が高いサービスビューローとして取材させていただいた3Dプリント/3Dデータ制作サービスを運営する株式会社メルタ(以下、メルタ)は、文化の日にちなんで制作した「3Dプリント名画」の公開オークション を実施した。
出品されるのは『モナ・リザ』など3種の名画を立体化し、フルカラーで3Dプリ ントした作品。オークションは2020年11月3日(文化の日)に行われ、売り上げは各作品に 関係する団体に寄付される。
(画像は、メルタより提供)

AM技術により新たな鑑賞体験を提供、アートをさらに楽しく

3Dプリントソリューションを展開する株式会社ストラタシス・ジャパンの全面協力のもと、世界的なアート作品の3Dモデル化と3Dプリントが行われた。

完成したのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』、サルバドール・ダリの『記憶の固執』、そして葛飾北斎が描いた浮世絵『富嶽三十六景』のなかでも有名な『神奈川沖波裏』の3作品。今回の3Dプリンティング制作の特徴として、正面からはもちろん側面や背面、さらには上や下など、360°あらゆる角度から名画の世界を堪能 できる点が挙げられる。

上から見た3Dプリンター制作の『モナ・リザ』(画像は、メルタより提供)

本作品に関して、2020年11月3日(文化の日)に公開オークションが開催され、その売り上げは、以下の通りそれぞれの作品にちなんだ博物館や美術館に寄付されるとのこと。

作品名売上の寄付先
モナ・リザ東京国立博物館
記憶の固執国立新美術館
神奈川沖浪裏すみだ北斎美術館
出品される作品とその売上寄付先

あの絵画を立体にするとどうなるのだろう?という好奇心を出発点にし、過去のクリエイターの作品にリスペクトを持ちながら、過去の名作を3Dプリントして実際に手に取れるようにしました。

通常の絵画は一面からしか見ることができませんが、立体にすることで前後左右からさまざまな角度で捉えることができます。3D技術を活かして、アートの領域をさらに楽しく見せたいと思います。

株式会社メルタ代表取締役社長 濱中拓郎氏
株式会社メルタ代表取締役社長 濱中拓郎氏(画像は、メルタより提供)

制作に使われたStratasys J850について

今回の制作に用いられたのは、ストラタシス社製のPolyJet方式のフルカラー樹脂3DプリンターJ850。同機種は、ストラタシス社が開発してきたPolyJet方式の技術を余すところなく搭載した最新機種で、パーツのリアリズムと高速プリントがさらに向上しているのが特徴である。

複数種類の材料の一体造形やフルカラー造形(50万色以上の中から必要な色を使うことが出来る)は、デザイナーやエンジニアのリアルな試作品制作を促進する製品だ。繊細な色使いや仕上げが求められるアート作品の再現に、適切な3Dプリンターなのではないだろうか。国内では、丸紅情報システムズなどが代理店として同機種を取り扱っている。

Stratasys J850(ストラタシス社資料より引用)

3Dプリント名画は、フルカラー・マルチマテリアル3Dプリンタ『Stratasys J850』を使用して造形致しました。

フルカラー造形に完全な透明マテリアルを用いて表現するモデルは、他に類のない作品に仕上がっていると思います。表面の可視化処理では株式会社不二製作所のPollux(ポラックス)研磨装置を使用して加工し、透明感と絵画独特の”味”の再現をしています。

株式会社ストラタシス・ジャパン代表取締役社長 森道明

株式会社メルタについて

2014年12月に設立された株式会社メルタは、3D技術で多くの人に独創的なひらめきを与え、それをカタチにするスタートアップ。
標準3日で納品するプロ品質の3Dプリントサービス「3Dayプリンター」や、品質の高い3Dデータをお求め安い価格で提供する「モデリー」などを運営している。

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シェアラボ編集部 | + posts

3Dプリンタ―の”先進っぽさ”を感じさせる作りに男心をくすぐられる毎日。さまざまな業界にて活用されるアディティブ・マニュファクチャリングの今をお届けします!最近のニュースは、鳥を飼い始めたこと。

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