ネプコンジャパン2020
ネプコンジャパン2020とは
ネプコンジャパンは、アジア最大級のエレクトロニクス開発・実装展だ。同時開催のオートモーティブワールド、ウェアラブルエキスポ、ロボデックス、スマート工場エキスポと合わせて、注目産業領域でのエレクトロニクス機器の多機能化・高性能化の現在を俯瞰でき世界最先端の電子部品・材料や製造・実装・検査装置メーカの担当者と情報交換できる。去年の開催実績によると、2528社の出展、来場者116251人を数える圧巻の開催規模だ。
3Dプリンティング関連の見どころ
2000社を超える出展社があるので、事前の情報収集が大切になる。ここでは3Dプリンティングに焦点をあてた展示を予定している企業の一部を紹介する。
東レ・プレシジョン (株)
金属3Dプリンターを用いた受託造形サービスを提供。特に受託サービスでは、金属3Dプリンターの弱点である表面粗さを永年培ってきた微細加工技術で2次加工を駆使して高精度高品位に表面・内面を仕上げる点に強みを持ちディスペンサーノズルやインクジェットノズル、アパーチャー、真空用途部品や、電子ビーム関連部品、成型金型や冷却管やインペラ、吸着プレート等、高精度が求められる製品のナノオーダーの孔加工、溝加工、面仕上げ、難削材の加工等に対応する。また造形から仕上げまでトータルサービス(設計も含む)を行う。
https://www.tpc.toray/
(株) ハタダ.
金型成形・樹脂型成形・切削加工・押出成形・3Dプリンタなど、様々な加工方法から製品実現のご提案をおこなう。ゴム材料の新規配合も対応しているのは心強い。導電率の調整や、付帯機能(耐候性・耐寒性など)の追加など特性に応じた配合にも対応している。加工可能材質としてシリコーンゴム、CR、SBR、NBR、HNBR、IIR、EPDM、FKM、FFKM、ウレタンゴム 他幅広い材質に対応する。
http://www.ha-ta-da.co.jp/
(株) マイクロジェット
研究開発⽤インクジェット装置をラインアップ。回路描画のエアロゾルジェット装置、3Dプリンタを紹介予定。
https://www.microjet.co.jp/
(公財) 三重県産業支援センター
超精密加工で未来を拓く三重県のものづくり企業群の照会がある。医療用インプラント部材、手術用工具を金属3Dプリンターでの造形などを紹介。部材加工難削材 高精度量産加工 小ロット・複雑形状対応できるという。
http://www.miesc.or.jp/
(株) アビスト
金属の3Dプリンターサンプルなどを多数展示予定。
3Dプリントサービス(金属)としてはEOSやPROX320、LUMEXなどの様々なハイエンド3Dプリンターによる造形サービスを提供する。また3Dプリントサービス(樹脂)では、光造形や粉末焼結造形などの様々なハイエンド3Dプリンターによる造形サービスを提供するという。設計開発支援サービスとしては
3D-CAD(CATIA-v5)による設計開発の支援サービスを提供する。
http://www.abist.co.jp/
(株) イリス
各種欧州機械メーカーによる最新軽量化技術を紹介。自動車部品の熱処理、成形、レーザー接合、レーザー切断、スリッター、非破壊検査及び3Dプリンターに関する各プロセスの欧州最新加工設備への取り組みを紹介する。複合素材、熱可塑性素材に対応するハイエンドプラスチック造形機を実機展示を予定している。
(株) 日進製作所
金属3Dプリンタによる造形受託サービス。造形後の機械加工・トポロジー設計提案。自社独自開発可変動弁機構ロッカーアームも紹介予定。
http://www.nissin-mfg.co.jp/
白銅 (株)
金属3Dプリンターによる試作品の製作時間短縮、部品の最適化を提案する。
https://www.hakudo.co.jp/
(株) ファソテック
3次元公差解析(3DCS) ( DCS )として、設計段階や量産開始前にCADモデルを利用して3次元公差解析を行い、公差の累積によるアセンブリ品質のバラツキを事前検証。『勘と経験と度胸』による”公差の限界”を解決する取り組みを通じて、過剰品質・組立不良・性能不良を解消し、品質向上・コスト削減を目指す。またMarkforged 3Dプリンタ(MARK TWO/Markforged X7) ( Markforged )による航空機・レースカー・冶具などの材料として注目されている連続カーボンを織込んで造形する強度部品の製造も提案。おなじくMarkforged 金属3Dプリンタ(METAL X) ( Markforged )も紹介予定。
https://www.fasotec.co.jp/
八十島プロシード (株)
八十島プロシードでは試作、ベンチマークテスト、最終製品など用途に合わせた加工と、リバースエンジニアリング等の設計支援も含め、開発のあらゆる課題に取り組む。3Dプリントで国内初となる材料「ガラスファイバー入PPS」で製作した部品をはじめ、80余年の歳月を積み重ねて磨いた切削加工技術と最先端の3Dプリント技術の融合が生み出す精度で新たなものづくりを紹介していく予定。これまでになかった3Dプリンターの新材料「ガラスファイバー入りPPS」で製作した製品の展示も行うという。3Dプリンターの課題であった、精度面についても提案がある模様。
https://www.yasojima.co.jp/
開催概要
3Dプリンティングによる樹脂、金属、新素材の造形の応用分野は筐体や構造体にとどまらず、プリント基板や回路印刷にも及んでいる。2000数社の展示の中で日本初、世界初の技術も多く含まれているだろう。いま産業界に押し寄せている波を体感できるイベントとして注目したい。
【開催展名】第34回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展-
【会期】2020年1月15日(水)~17日(金)
10:00~18:00(最終日のみ17時まで)
【会場】東京ビッグサイト(西・南 展示棟)
【主催】リード エグジビション ジャパン 株式会社
【併催企画】ネプコン ジャパン セミナー
【構成展】
第34回 インターネプコン ジャパン エレクトロニクス -エレクトロニクス 製造・実装展-
第34回 エレクトロテスト ジャパン -エレクトロニクス検査・試験・測定展-
第21回 半導体・センサ パッケージング技術展 (通称:ISP)
第21回 電子部品・材料 EXPO
第21回 プリント配線板 EXPO (通称:PWB)
第10回 微細加工 EXPO
第12回 LED・半導体レーザー 技術展 (通称:L-tech)
【同時開催展】
第12回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術 展-