DMM.comが3Dプリンター活用展・セミナー・交流会を開催
動画配信サービスで広く知られる合同会社DMM.com(以下、DMM.com)が、3Dプリンターの活用法を紹介するイベントを2022年6月3日(金)、4日(土)に開催。造形サンプルの展示や、事業化に関するセミナー、3Dプリンターメーカーとの交流会が予定される。(写真はセミナーイメージ(DMM.make AKIBA 7周年記念イベント プロダクト展示風景より)/出典:DMM.make)
開催場所は DMM.make AKIBAで、参加費は無料で、申込みはPeatixからチケット販売している。展示会はすでに満席になっている日程もあるので、興味ある方は早めにチェックしていただきたい。
このイベントにシェアラボ編集部として参加してきたレポートも用意したので、ぜひご覧いただきたい。
イベント開催目的・概要
DMM.comといえば動画配信事業のイメージが強いが、その他にも様々な事業を広く展開している。代表的なものは、ゲーム、太陽光発電、水族館事業や、ベルギーでのサッカークラブ経営などだ。
将来性のある事業にはまず投資し、関わってみるというのがDMM.comの経営方針となっている。
3Dプリント事業もその中の1つだ。DMM.comが関わった事業については、当サイトでも以前取り扱った。
≫ DMM.comに自動後加工機導入し、サポートを開始-3D Printing Corporation
≫ 3Dプリンターを用いた先進的な活用事例を紹介するオウンドメディアをスタート-DMM.make
先進的な3Dプリンター活用を進める同社が今回、 協賛社である日本HPやプロトラブとともにサンプル品の展示や、3Dプリンターの活用法についての講演を開催。
「どんな素材が自分で作成しているものに適しているのかわからない」「そもそもどんなものを造形して使用できるかがわからない」など、具体的に活用方法に悩みを持っている人から、実際に活用している中で「色々な素材を試しに使ってみたいけれど試作にコストがかかってしまう」「同じ分野で3Dプリンターを使って成功している人の実例を見たり話を聞いてみたい」などさらなる発展について悩みを持っている人におすすめだ。
各社の講演内容は以下の通りだ。
・DMM.make 3Dプリント:「造形サービスで取り扱う素材の活用法について」
・日本HP:「HP Jet Fusion 3Dプリンターによる新しい製造の可能性について」
・プロトラブズ:「目的に応じた工法、材料の選定について」
DMMの目指す方向性
世界的に見れば、3Dプリンター活用が最も進んでいるのは航空宇宙分野などのハイエンド製品だ。これは「精密な部品をオーダーメイドで造形できる」という3Dプリンターの特徴を活用している。
対して、DMM.comの3Dプリント事業を見てみると、工業グレードのハイエンド製品を志向していない。仕上げ表面加工の事例からは、3D造形の視覚的効果を重視していることがうかがえる。
3Dプリンターは、従来の造形技術の枠組みを超えて自由な3D造形ができることが特徴だ。しかし、この特徴はビジネスとしての活用事例が少ない。DMMはこの領域で攻勢をかけたようだ。
今回のイベントでも3Dプリンターユーザーの造形したサンプルが展示される。「3Dプリンターで何ができるのか」を周知し、幅広いアイデアを発掘すること、そしてそのハブとなることがDMMの目指す方向性なのだろう。
関連情報
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