日本最大級の積層造形展示会 TCT Japan 2020の主催者が語る、その魅力とは?
来たる2020年1月29日(水)~31日(金)に、東京ビッグサイトにて開催される国内最大級の3Dプリンティング&AM技術の総合展「TCT Japan 2020」。海外では25年以上にわたり世界5カ国・地域で展開がされている著名なグローバルブランド “TCT” が日本で2回目の開催。
今回はその公式メディアパートナーである私たちShareLab編集部が、 「TCT Japan 2020」の主催者である、株式会社JTBコミュニケーションデザインの山縣正弥氏に、直接その魅力についてお話を伺った。
Q: 今回開催されるTCTJapanは世界的にも大規模なイベントの日本開催2回目と伺いましたがどんなイベントなのでしょうか?
はい。TCT Japanは、2015年から開催していました3Dプリンターの専門展” 3D Printing” 展をリブランドする形で今年2019年1月に開催された展示会の第2回目になります。
TCTブランドは、アメリカやドイツ、イギリス、中国、韓国で展開する3Dプリンティングをはじめとしたアディティブマニュファクチャリング技術にフォーカスを当てたメディアブランドです。 “TCT”という言葉に馴染みが無い方も多くいらっしゃるかと思いますが、Time Compression Technologyという造語の略語でして、製造業・モノづくりにおける製造プロセスの効率化や価値創造を促すテクノロジーの総称としています。
3Dプリンターを代表とする積層造形技術/AMは、3Dプリンターのみならず前後の材料・シュミレーション・評価・加工などあらゆる技術と相互連携することで初めてその価値が最大化できます。弊社はグローバル市場においてその体表格である “TCT” ブランドを国内誘致することで、日本でもAM技術の価値最大化を図るべく開催しています。
Q: 前回(2019年1月)の開催規模はどのくらいでしたか?
出展者様としては、105社204小間の規模で開催させていただきました。ご来場者様は、12の同時開催展を含めると、43,622名の方々にご参加いただきました。
Q: 去年まで開催されていた 3Dプリンター展とはどこが違いますか?
“3D Printing” 展時代は、「3Dプリンター」そのものにフォーカス当てていたので、出展者様も来場者様も関心はプリンターが主でした。
“TCT” へのリブランドを図ることで、アディティブマニュファクチャリング技術を包括的に捉えられるようになりましたので、出展者様の層は前後の材料・シュミレーション・評価・加工に至るあらゆる関連技術に企業・大学の皆様に世界各国からのご出展に繋がっています。
出展者の多様性が非常に充実してきたことで、年々高まる来場者様の関心先も3Dプリンターそのものはもちろんのこと、材料の選定から後加工に至るまで広がる結果になりました。
会期後のアンケートからも開催後、初めて樹脂材料よりも金属材料に関心を占める割合が増えており、導入予算額も高価格帯にシフトするなど、年々変化がございます。 出展者様からも、例年に増して熱量の高い商談が実施できたと伺っています。
Q: 今回のTCT Japan 2020の見どころはどこでしょうか?
大きく二つあります。
一つ目が、無料でどなたでも参加できるカンファレンスプログラムをご用意しています。こちらは前回のTCT Japan 2019では有料で行っておりましたが、 無料にすることでハードルを下げ、すべての皆様にご参加できるようプログラムを組んでいます。 特に注目はシーメンスガス&パワーのエンジニアの方よりアディティブマニュファクチャリングならではのデザイン設計ノウハウをご紹介いただくセッションがございます。
カンファレンスプログラムの詳細はこちらをご確認ください。
二つ目が、ご出展いただける企業様の製品・技術力です。 展示会場では最近日本オフィスを設立したEOS社が初めてNTTデータエンジニアリングシステムズ 社と共同でTCT Japanにご出展いただけます。 加えて、Formlabs 社 やDMG森精機 社 など、代表するAM/3Dプリンターメーカーのご参加がございます
また、特に材料関連の企業様のご参加が増加傾向にあり、日本軽金属 社 や三井金属鉱業 社 、東レ 社 にご参加いただいています。皆様にとって有益な情報収集、商談を行っていただける場になりました。
Q: いつごろ詳細が公開されますか?
現在、TCT Japanウェブサイトでは出展者検索サイトやフロアレイアウト、セミナースケジュールを公開しています。 事前来場登録サイトもオープンしていますので、ぜひご登録を済ませたうえでお越しください。
Q: 最後にこれを見ている製造業の関係者にメッセージをお願いします。
TCT Japan 2020は来年1月29日~31日まで東京ビッグサイト南ホール にて開催いたします。今では 毎日のように国内外では産業用途における 3Dプリンティング/AM技術の応用事例が発表されています。
本展示会は日本にいながらも、国内外のアディティブマニュファクチャリング技術を体感いただける数少ない機会となります。
また、本展示会は世界最大級のナノテクノロジー展示会nano techや表面処理加工の展示会SURTECHなど12の展示会も同時開催しています。
当日は、皆様のこれからのものづくりを飛躍させる製品・技術をご覧いただけますので、ぜひご来場ください。
----
シェアラボ編集部ではメディアパートナーになる前から、TCT Japanに注目してきた。この大規模の3Dプリンティング/AM技術の総合展では、国内外の先進事例に一気にキャッチアップできるだけではなく、実際のところを担当者に聞くことができる貴重な機会だ。11月ドイツにて開催されたformnextに参加できなかった方も多かっただろう。ぜひこの機会に最新の製品・技術に触れたい。
また私たちShareLab編集部は、”TCT Japan 2020″ の公式メディアパートナーとして今回のような主催者の事前インタビューだけでなく、出展者様の事前インタビュー、当日の展示会場での特集取材や、開催後のコンテンツのデジタル化を積極的に行っていく。もし、このような取材をご希望される企業様がいらっしゃいましたら、問い合わせフォームからご連絡をお願いしたい。
関連情報
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。