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伊3DプリンターメーカーRobozeが自社製品向けスライスソフトウェア「Prometheus」を販売開始

 

イタリアに本社を置く高温工業用3Dプリンターメーカーの Roboze社が、生産性の向上を念頭に置いて開発された新たな3Dプリント用スライスソフトウェア「Prometheus」(プロメテウス)の販売を開始した。Prometheus は Roboze社製のすべての3Dプリンター用に最適化されているとのこと。

既存の3Dプリンターのパフォーマンスを向上

Roboze社によれば、Prometheus は3Dプリンターを最大限に活用するために作成および開発したスライスソフトウェアであり、製造された部品のパフォーマンスを向上させるように設計された最先端の機能を備えている。設計から製造にいたるまでユーザーに求められる工程を完全でシンプルかつ直感的に行えるソフトウェアプラットフォームになるとしている。

Prometheus は、Roboze社製の3Dプリンターの「プロダクションシリーズ」と「プロフェッショナルシリーズ」の安定したパフォーマンスに加えて、高性能樹脂や複合材料の特性を考慮しながら開発された。

スライスソフトウェアは設計データを3Dプリンターに認識させるために、データをGコードと呼ばれるものに変換する役割を担っている。Prometheus は数回クリックするだけで、安全な3DプリントGコードの生成が可能だ。クロスブラウザアプリケーションである Prometheus は Google Chrome や Microsoft Edge など、世界中で人気のあるブラウザの多くで機能する。

Roboze社の創設者兼 CEO である Alessio Lorusso 氏は、次のように述べた。

私たちは2年間かけてプリンターの品質に見合ったソフトウェアを開発し、お客様に付加価値を提供できるようになりました。

そしてRoboze社のエンジニアリング責任者であるAntonio Pastore氏は、以下のように述べている。

私たちの顧客とその経験は、印刷プロセスを劇的に簡素化し、Roboze社の3Dプリンターのパフォーマンスを向上させるPrometheusの開発に大いに役立つ情報を提供してくれました。このソリューションは、市場で最高のパフォーマンスを発揮するスーパーポリマーと複合材料で製造された部品に、より高い精度と再現性を提供します。3Dプリンターが絶えず進化しているように、ソフトウェアも進化することでハードウェアと自動化の機能強化を加速する必要があります。市場に出回っている他のソフトウェア製品のすべての制限に対処し、克服するこの技術的成果の結果を非常に誇りに思っています。

Prometheus のブランド名は、全知全能の神ゼウスに逆らって人類に火を与えたギリシャ神話の男神 プロメテウスに由来する。2021年末には、すべての Roboze社製3Dプリンターのユーザーが Prometheus 利用可能となる。

Roboze社の3Dプリンター

Roboze社の3Dプリンターの最新作は「ARGO 1000」だ。

ARGO 1000

ARGO 1000 は造形室内のヒーターで温度調節をする加熱チャンバー式3Dプリンターとしては世界最大とされる。1立方メートルまでの造形に対応し、PEEK や炭素繊維強化 PEEK、ULTEM AM9085F などのハイパフォーマンス樹脂や複合材が造形素材として使用可能だ。

この特徴は航空宇宙、エネルギー、交通、医療および自動車といったより軽量で高品質な部品が求められる産業利用に適するとされる。また同社の産業自動化システムおよびギア駆動技術により、ベルト駆動プリンターと比べ6倍もの精密さで部品を製造可能であるとしている。

Alessio Lorusso氏によれば、すでにプロトタイプの段階をはるかに超えて小型衛星用のカスタムコンポーネント、軍用グレードの船舶用のギア、および国の持続可能な開発を支える企業用の部品を作製しているとのこと。

Roboze社の3Dプリンター採用例

比較的新しい企業でありながら、Roboze社の3Dプリンターは多くの分野で採用されている。特徴的な2例を紹介する。

デラウェア大学は以前、Roboze社の「ARGO 500」を使用して、米国陸軍との高温複合3Dプリントの共同研究を促進してきた。具体的には、大学の複合材料センター(CCM)は、この3Dプリンターを使用して独自の研究を拡大し、米国の防衛ユニットに関わる部品の製造に成功している。

ペンシルバニア州立大学の研究者は以前、Roboze社の「One+400Xtreme」を使用して3Dプリントの進歩と実装を加速するという全体的な目標を掲げて、高性能プラスチックの開発を進めてきた。さらに、研究者たちは、他の方法では製造できないカスタム機器の金属加工の代替としてこの3Dプリンターを採用している。

Roboze社の企業情報

Roboze社はイタリアのプーリア州バーリに本社を置く3Dプリンターメーカー。創業は2014年。同社は製造業を再構築し、もっとも過酷な条件や分野で使用される完成した機能部品を実現するためにスーパーポリマーや複合材料を処理できる最も正確な技術で3Dプリントの世界に革命をもたらしている。

高温および高強度のスーパープラスチック用の高度な3Dプリンターが製品の特徴。サプライチェーン全体でコストと時間の真の最適化を目指す。

さらにサービスとしてのグローバルネットワークである Roboze 3D Parts を通じて、カスタム完成部品をオンデマンドで必要なときに必要な量だけ製造する機会を提供している。これにより、企業はサプライチェーンのステップを短縮し、デジタル化することでコストと時間を削減が可能。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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