次世代パンプスを3D計測・3Dプリンター×サブスクで実現―株式会社crossDs japan
次世代型パンプスブランド『AYAME』を展開する株式会社crossDs japanは8月5日(水)より、3D計測・3Dプリンターで製作するオーダーメイドパンプスのラインナップに、新たに新色8色と、高さ3cmローヒールが登場したことを発表した。
(写真:AYAME公式サイトより引用)
「3D計測・3Dプリンター」×「サブスクリプション」とは
サブスク型オーダーメイドパンプスブランド『AYAME』では、足を3Dスキャンして靴型を一人ひとり、3Dプリンターを使い作製するフルオーダーメイドのパンプス商品を展開している。1年目は月額3,500円(最低契約期間12ヶ月)、2年目はコースにより月額1,500円から利用が可能。
業界としてオーダーパンプスの納期は約半年程度と言われる中、3Dプリンターを利用することで2週間〜1ヶ月での納品を実現。そのため、普段使いの利用目的のユーザーにも親しみやすいことが特徴である。
具体的なサービス内容
3Dの技術を靴型に導入することによって、
・靴型製作の精度向上により、フィット感がUP
・靴型データの作成の自動化により、生産効率UP
と、顧客の要望に合わせたサービスを向上しつつも、製造コストの大幅な低減ができ、従来の3分の1の価格帯での提供が可能となった。
3Dプリンター×フットウェア業界
ShareLab編集部でも何度か取り上げてきた3Dプリンターとフットウェア業界。
3Dスキャンや3Dプリンターの活用でひとりひとりにフィットしたオーダーメイドかつ、従来の職人が作り上げるよりもコストや時間を効率化できる3Dプリンターは、年々業界での注目度が高まってきている。
今まではスニーカーの事例が多かったが、今回はパンプスで、働く女性がメインターゲットであることが特徴的である。さらに、今まで数万円の価格帯だった為一般価格よりは高値で手が出しにくいところがあった点も、サブスクリプションのサービス展開で、より3Dプリンターの靴を手に取りやすい商品展開となっている。
また、ファッション業界では、若者のブランド離れ、サスティナビリティ に対する注目の高まりが大きな流れと言われている。
女性たちが持っている靴の数は平均10.9足。そのうち1年以上履いていない
“埋蔵靴”の平均は4.4足あると言われている。(引用元:くらしHow研究所 https://www.kurashihow.co.jp/markets/11647/)
“埋蔵靴”の中で2位がパンプスと言われており、無駄を省くことがサスティナビリティ に繋がり、次世代のパンプスとして注目を集めている。
今回の新商品に関して
新色は8色、3cmローヒールの登場
今回、夏の新ラインナップとして、8色の新色と、ローヒール3cmヒールが登場。色彩としては、鮮やかな色:18種類、濃いめの色:14種類で合計40色となりバリエーションが豊富になった。
3cmのローヒールは普段使いのユーザーのニーズに応えて製作された。
かかとからローヒールの設計にくびれを入れたことで、着地のタイミングでかかとをすらないような設計となっており、長く愛用できる工夫がなされている。
時代の転換期とともに、アパレル業界も激動の年となっている。
時代を築いてきたアパレルブランドは閉店を余儀なくされ、大手ファストファッションでさえも、今後のファッションは大量消費に対する問題意識からサスティナビリティ に対応した商品に大きく舵を切ると言われている中、コストや作業工程を効率化できる3Dプリンターの利用は、今後も注目していきたい。
関連情報
3Dプリンターの繊細で創造性豊かなところに惹かれます。そんな3Dプリンターの可能性や魅力を少しでも多くの人に伝えられるような執筆を心がけています。