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トヨタ自動車、HPの3Dプリンターを導入し、部品復刻生産へ

TOYOTA自動車のイメージ

トヨタ自動車は、3Dプリンターの活用拡大のため、HPの3Dプリンター「HP Jet Fusion 5200シリーズ」を導入した。3Dプリント試作事業を行うSOLIZEは、この導入を支援した。

メーカーと試作事業者の連携

3Dプリンターは、従来のライン生産と比較すると、仕様変更に対する柔軟な対応や生産速度に関して、圧倒的な優位性を持つ。一方で、産業用途に活用することは思いの他難しいということが広く知られるようになった。

3Dプリンターによる部品生産では、各部位に生じる荷重について改めて考え直す必要がある。造形技法、材料、スペックに関して未だ統一的な規格は存在せず、従来的な生産体制で培った技術は通用しない。3Dプリントに関して後発のメーカーが、それら膨大な選択肢から自社の求めるソリューションを選び取ることは困難だ。

SOLIZEのような、3Dプリント試作に精通した企業が求められるのには、上記のような背景がある。多くの3Dプリンターを取り扱い、多様な顧客の注文に対応してきたからこそ、顧客の求めるソリューションと、3Dプリンターメーカーの提供する技術を結びつけることができるのだ。

3Dプリンターを使った部品復刻生産

トヨタ自動車は、部品交換のアフターサービスにおいて、3Dプリンターに優位性を見出した。

部品交換サービスは、自動車会社にとって頭の痛い問題だ。壊れた部品を交換するサービスは、製品の信頼性を担保し、ユーザーの購買意欲を高めるが、将来的に負債となってメーカーを苦しめる。

生産点数の少ない部品であっても生産するためのラインが必要だ。そして、生産ラインを維持するためにも費用は発生する。そうしたラインは切り捨てて、生産数の多い部品を生産できれば利益は上がるが、いざ部品交換が必要となったときに交換ができないのでは、顧客の信頼を裏切ることになる。

3Dプリンターは、こうした生産数の少ない部品の生産に最適だ。3Dプリンターを設置し、様々な部品のデータを保存しておけば、それら部品が必要になったときだけ作ることができる。工場内の生産性が低いラインを廃棄することができ、面積当たりの生産性は飛躍的に向上した。

このトヨタ自動車におけるスペアパーツ事業を請け負っているのが、SOLIZEだ。トヨタ自動車ほどの大企業でも3Dプリント事業を外注するというところに、3Dプリントの難しさが伺える。

3Dプリント技術で蘇る!トヨタ初のGRヘリテージパーツプロジェクトをSOLIZEがサポート

トヨタの3Dプリンター導入拡大の動き

HP Jet Fusion 5200シリーズ
HP Jet Fusion 5200シリーズ(出典:HP)

3Dプリンターの性能やサポート拡充に伴い、導入企業は少しずつ増えているようだ。トヨタ自動車でも3Dプリンター活用拡大を模索している。

トヨタ自動車は、新たにHP社の3Dプリンター「HP Jet Fusion 5200シリーズ」を導入した。周辺機器も含めたプラットフォームは製品の質と生産性を提供し、幅広い部品製造を実現する。

これまでにもHP社とパートナーシップを結んでいたSOLIZEでは、HP Jet Fusionシリーズに関しても豊富な経験を蓄積しており、トヨタ自動車への導入に際しても、その導入支援を実施している。

トヨタ自動車では、3Dプリンターが持つ可能性を模索し、将来の自動車生産に役立てていくようだ。未だ補助的な生産設備としての地位に甘んじている3Dプリンターだが、トヨタ自動車で有効な活用方法が見つかれば、その地位が飛躍的に高まる可能性もあるだろう。今後の発展に期待したい。

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