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神奈川県が3Dプリンターによる廃棄プラスチックリサイクルを支援

ベンチャー企業と大企業等が連携して取り組むプロジェクト

神奈川県が主催し、2023年5月30日より公募を行った、ベンチャー企業と大企業等によるオープンイノベーション促進のためのプログラム「BAK2023」において応募のあったプロジェクト提案の中から、15のプロジェクトが採択された。採択されたプロジェクトは、神奈川県より新たな製品・サービスの開発・実証に向け、開発・実証費用が最大500万円支援される。コンサルタント伴走などの支援もあり、最終的には事業化を目指す。

今回は採択されたプロジェクトの1つ、ベンチャー企業の株式会社DigitalArchi(鎌倉市)と、Hamee株式会社(小田原市)による「建築用大型3Dプリンターによる廃棄プラスチックのリサイクルを通じた資源循環型社会づくりの促進」について紹介する。(上部画像はベンチャー企業と大企業等が連携して取り組むプロジェクト。出典:神奈川県)

3Dプリンターで廃棄プラスチックをリサイクル

DigitalArchi社は、独自に開発した建築用大型3Dプリンターを使用して、建築用樹脂製コンクリート型枠や内外装パネルといった建築部材の製造・販売を行う企業だ。造形における素材には再生プラスチックを使用している。

Hamee社は、プラスチック製品の不良品や余剰在庫から新たなプロダクトをつくるリサイクルサービス「Parallel Plastics」を展開している。

建築用大型3Dプリンターを活用して什器や内装を試作する
建築用大型3Dプリンターを活用して什器や内装を試作する(出典:神奈川県)

DigitalArchi社との共同プロジェクト「建築用大型3Dプリンターによる廃棄プラスチックのリサイクルを通じた資源循環型社会づくりの促進」では製造過程で発生する端材や型落ちのプラスチック製品を原料として、DigitalArchi社の建築用大型3Dプリンターで什器や内装を試作する予定だ。

この取り組みをもとに、将来的には建設現場の型枠を廃棄プラスチックから製作し、普及させていくことで、廃棄プラスチック問題の解決を目指す。不要となったプラスチック製品を「つかうプロダクト」へと生まれ変わらせることがテーマだ。

プロジェクトの成果発表は2024年の2月下旬の予定となっている。

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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