輪廻転生がテーマのデジタルアート展示会「Reincarnation」を開催 ― NEORT
株式会社NEORTは、 株式会社NOLL・株式会社ジュニと共同で、デジタルアートの展示会「Reincarnation(リインカーネーション)」を開催した。輪廻転生をテーマに、NFTと3Dプリンターの技術で変化・成長を遂げるデジタルアートが展示された。
「Reincarnation」で表現されたデジタルアートの生命の神秘
「Reincarnation」は、2023年2月10日(金)~2023年2月26日(日)に開催されたデジタルアートの展示会である。株式会社NEORT・株式会社NOLL・株式会社ジュニの3社が共同で制作したアート作品を、アートギャラリー「NEORT++(ネオルトツー)」に展示した。
展示会を主催する株式会社NEORTは、デジタルアートのオンラインプラットフォーム「NEORT」の開発・運営う企業だ。今回のようにデジタルアートの展示会イベントを企画・運営するだけでなく、企業・団体のNFT開発支援なども行っている。
今回の展示会では、デジタルアートのReincarnation(輪廻転生の意)がテーマとなっている。NFTの技術によって、デジタルアートは複製から転生へと概念の転換を遂げた。そこに、再生可能な素材を用いて物体を造形できる3Dプリントの技術を合わせて、デジタルアートの持つ生命の神秘を表現している。
ジェネレーティブデザインが3D設計の可能性を広げる
Reincarnationでは、展示会場に設置された端末やWEBサイトから、ユーザーが入力した情報と過去に蓄積された他者の情報をもとに人工生命の3Dデータを設計する。会場では、設計された3Dデータをもとに、3Dプリンターで人工生命の姿形が造形されていく。材料は粘土で、一度完成した人工生命はまた次の生命を生成するために再利用され、転生を繰り返す、というプロセスをインスタレーションで表現している。
本展示のWebサイト上にはユーザーがリクエストした独自の生命データが誕生するが、そのままでは、24時間しか存続しない。ブロックチェーン技術と連動しているNFTとしてMint(購入)することで、その存在をブロックチェーン上に永らえさせることが可能となるという趣向も凝らしており、奥が深い。
今回の展示会のように、3Dデータと3Dプリンターを活用することで、2Dでのデジタルアートだけでなく、立体造形物としての3Dデジタルアートも作成できるようになる。NFTの技術も加わることで、デジタルアーティストの活躍の幅が大きく広がることが期待される。
アート・デザイン分野での3Dプリンティング関連記事
アート分野と3Dプリンターとの交錯を感じさせる事例を以下にいくつかご紹介しておく。興味のある方は、以下の記事もあわせてご覧いただきたい。
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。