日本の3Dプリンター用樹脂材料が国内初のUL認証取得-株式会社アスペクト
米国の第三者安全科学機関 UL(以下、UL)は2020年5月25日、株式会社アスペクトが開発した3Dプリンター用樹脂材料(グレード名:ASPEX-PA2FR, ポリアミド12)に日本初のUL認証(ブルーカードプログラム)を発行したと発表した。(写真は3Dプリンターによる造形サンプル UL japanより引用)
株式会社アスペクトが日本で初めて認証を受けたプログラムとは
ブルーカードプログラム
ブルーカードプログラムは、従来の成形手法に対する認証制度(イエローカードプログラム)をベースに、新しく3Dプリンター用プラスチックス材料の特性を評価するプログラムである。3Dプリンティングは今や多種多様な分野で使用され、モノづくりの新たなツールとしての地位を確立しつつある。このような状況を受け、ULは、3Dプリンター用の樹脂材料を対象とする新しい認証サービス、「ブルーカードプログラム」の提供を開始した。
株式会社アスペクトについて
粉末床溶融結合装置と粉末樹脂材料の開発・販売及び受託造形サービスなどを提供しているメーカー。今回、同社が開発した粉末床溶融結合法(PBF)3Dプリンター「RaFaEl II 300C-HT」で造形した樹脂材料「ASPEX-PA2FR、ポリアミド12」を試験した結果、ULから難燃グレード V-0 (最小厚:3mm)を取得した。
株式会社アスペクトは、以前ShareLab編集部でご紹介しているので是非ご覧いただきたい。
米国の第三者安全科学機関、ULについて
UL LLC(英語: Underwriters Laboratories)は、アメリカ合衆国イリノイ州ノースブルックに本拠を構え、試験、検査および認証を行う企業である。日本法人として株式会社UL japanが2003 年に設立。 現在、 UL のグローバル・ネットワークを活用し、 北米のUL マークのみならず、 日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC 認証のPSE およびS マークをはじめ、 欧州、 中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供している。
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3Dプリンターの繊細で創造性豊かなところに惹かれます。そんな3Dプリンターの可能性や魅力を少しでも多くの人に伝えられるような執筆を心がけています。