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静電気放電対策(ESD)ができる造形材料に対応-日本3Dプリンター株式会社

Raise3D(レイズ3D)」の日本総代理店である日本3Dプリンター株式会社は公式サイト「Raise3D」で静電気放電対策( ESD: Electro Static Discharge )に活用できるフィラメントを使って幅100ミリ ×奥行86.5ミリのトレーを造形するレポートを掲載したと発表した。


使用した3Dプリンターは「Raise3D Pro2Plus」で使用フィラメントはクラリアント(Clariant AG)製「ESD safe PET-G」。このフィラメントは 強化ポリエチレンフレタート(PET)素材にカーボンナノチューブを配合し、静電気の拡散性をもたせたフィラメントだという。

造形にあたってのメーカー推奨設定に触れていて、

1.ノズル温度: 240~260℃、
2.造形スピード: 30~60㎜/s
3.ビルドプレート温度: 70~80℃
4.ビルドプレート状態: のりづけ
5.ノズル径: 0.4㎜以上(通常ノズルで可能)
6.積層ピッチ: 0.1㎜以上
7.ファン速度: 50~100% *プラットフォーム温度を60℃から80℃に変更

とのこと。実際の造形は、積層ピッチは0.1ミリで約3時間だったという。

幅100ミリ×奥行86.5ミリのトレー。静電気対策がしてあると、製造ラインでも使えそうだ。

導電確認として、9ボルトの乾電池を豆電球につなぐ実験を実施したところ、点灯しなかったとのこと。

静電気放電(ESD)対策が必要な電子基板などの保管用ケース、専用品(ワンオフ)として機械・機器などの装置にアースと併用して組み込むなどの用途を想定しているとのことだ。

こうした機能性素材に関する報告は、自社でサポートまで手掛ける同社の強みを感じさせるし、ユーザーもわかりやすいので、是非引き続き継続してほしい。

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編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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