1. HOME
  2. 業界ニュースTOP
  3. 中国メーカーSoonSerがアップグレードしたSLA方式3Dプリンターシリーズ「Mars Pro」を発表

中国メーカーSoonSerがアップグレードしたSLA方式3Dプリンターシリーズ「Mars Pro」を発表

中国に本社を構えるSoonSolid社の3DプリンターブランドSoonSerが、アップグレードされたSLA(光造形)方式の3Dプリンターシリーズ「Mars Pro」を発表した。

Mars ProシリーズはMars Pro600、Mars Pro850、Mars Pro1600の3種からなり、数字は作製できるモデルサイズの違いを表している。

Mars Proシリーズの特徴

Mars Proシリーズは自動車、芸術、建築、医療分野における市場の需要に応えて開発され、部品をスピードと精度の両方で、工業規模で製造できるように設計されている。

Mars Proシリーズ全体は、作業の安定性と制御システムの拡張性を向上させるために、分散型のモジュラー設計を採用。SoonSerによると、安定性を高めるためにマシンはグレード00の大理石の移動プラットフォームを活用し、レーザー、検流計、電気制御コンポーネントなどの重要な部品は質と評価が高いブランドから供給されているものを使用している。

Mars ProシリーズにはSoonSerの自社開発の制御ソフトウェアが搭載されており、インターフェイスが簡潔で、操作プロセスを簡単にするためのパッケージ機能のリストが付属している。このソフトウェアには、3Dプリントのパフォーマンスの向上と成功率を高めるためにプロセスパラメータ、最適化アルゴリズム、モデルの自動認識、および自動処理パラメータといった機能が備わっている。

Mars Proシリーズは、SoonSerの特許取得済みのインテリジェント可変スポットシステムが装備されている。これは印刷効率を向上させるためのもので、通常のシングルスポットシステムに比べると最大3倍の印刷効率となる。3Dプリントに要する時間が短くなれば、それだけ作製した部品を市場投入するまでの時間が短縮できる。工業的な大量生産の需要をターゲットにしたMars Proシリーズには欠かせない機能だ。

印刷精度は、液面センサーとプリンターに備わっているキャリブレーションシステムによって高い精度が保てる仕組みになっている。

Mars Proシリーズの3Dプリンターは、SoonSer のオープンマテリアルシステムで動作する。このシステムは、さまざまな機械的特性、表面品質、色、用途など約10のSLA方式の3Dプリントに求められる特徴を備えている。

Mars Proシリーズの活用が期待される分野

Mars Proシリーズは、3Dプリントで作製する部品の、工業的な大量生産の需要が高まってきていることに対応できるよう設計されている。

たとえば、家電部品、電子製品、自動車部品の製造など、産業部門向けの部品を製造することができる。また、文化的および創造的産業向けの製造技術および建築モデルにも適しており、精密モデル製造用の器具、金型を使用しない鋳造モデル、および真空鋳造モデルを提供できる。

他方では、Mars Proシリーズを医療部門で活用することで、術前の外科的リハーサル、リハビリ機器、および外科用ガイド用の3Dプリントモデルを作成可能だ。

そのようなアプリケーションケースの1つとして、SoonSerはデモンストレーションの目的でHIVメカニズムモデルを3Dプリントした。

HIVメカニズムモデル

SoonSerは、Mars Pro 3Dプリンターを利用して、印刷、着色、接着、研磨、組み立て、その他のプロセスを含め、わずか一週間でモデルを完成させた。

HIVメカニズムモデルは、SLA方式の3Dプリントで、SoonSer の LG-6001材料、および強化グラスファイバープラスチック(FRP)を使用して作製された。これにより、大幅なコストカットと作製時間の短縮が実現したとされる。Mars Proの技術的能力により、HIVメカニズムモデルは 患者のスキャンデータに基づいてカスタマイズできたとのこと。

製品の仕様・スペック

モデルMars Pro600Mars Pro800Mars Pro1600
フォーミングスペース(mm)600 x 600 x 400850 x 850 x 5001600 x 800 x 600
成型精度+/- 0.1 mm(L <100mm)
+/- 0.1%xL(L> 100mm)
+/- 0.15 mm(L <100mm)
+/- 0.15%xL(L> 100mm)
+/- 0.2 mm(L <100mm)
+/- 0.2%xL(L> 100mm)
層の厚さ0.05〜0.2mmオプション0.05〜0.2mmオプション0.05〜0.25mmオプション
スポットサイズ
(可変スポットモード)
0.08〜0.8 mm0.08〜0.8 mm0.08〜0.8 mm
機器サイズ
(W x D x H(mm))
1520 x 1320 x 19701580 x 1750 x 23003000 x 1700 x 2450
機器重量(樹脂なし)1000kg1300 kg2300 kg

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

資料ダウンロード 3Dプリンティング国内最新動向レポート

サイト内検索

関連記事