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3Dプリンター製の予備の義歯「ヨビーバ」が 販売開始

3Dプリンターで製造する義歯「ヨビーバ」/出典:日立ユニオンデンタル社

歯科技工物を製造する日立ユニオンデンタル株式会社(茨城県日立市)と、そのグループ会社にあたる株式会社MARS DENTEX(マーズデンテックス。栃木県宇都宮市)は、2023年4月から、3Dプリンターで製造する義歯「ヨビーバ」の販売を全国で開始した。

既存の義歯や口腔内の3Dスキャンから得た3Dデータをもとに、フル3Dプリントで新しい義歯を作製する。3Dデータがあれば歯科医院への通院なしの発注や、条件が整えば即日納品も可能とのこと。義歯の発注は歯科医院を通す必要がある。(画像は3Dプリンターで製造する義歯「ヨビーバ」/出典:日立ユニオンデンタル社)

データがあれば短期間で新しい義歯が製造できるのは大きなメリット

通常、義歯の破損や紛失をすると新しいものを作り直すまでに1ヶ月ほどかかり、患者は不便を強いられる。3Dスキャナーと3Dプリンターで作製する「ヨビーバ」は、従来の義歯と比べてはるかに短納期でユーザーの手元に届けられる。すでに3Dデータがある状態なら、納品まではさらに短期間にできる。短期間納品は大きなメリットだ。

3Dプリンターで「ヨビーバ」を製作するようす/出典:日立ユニオンデンタル社
3Dプリンターで「ヨビーバ」を製作する様子/出典:日立ユニオンデンタル社

日立ユニオンデンタル社では、所有している義歯や口腔内のスキャンデータからの義歯発注に加え、義歯を日立ユニオンデンタル社に預け、同社スキャナーでスキャンしたのちの予備の義歯製作や、スキャンによる3Dデータ作成だけの発注も受け付けている。3Dデータは最低5年間保管されるため、災害や事故による破損や紛失に備えて、あらかじめデータだけを作成してもらうことにもメリットがある。

義歯作製に使われる歯科専用3Dプリンター「cara Print 4.0 pro」

ヨビーバの製作に用いられる3Dプリンター「cara-Print-4.0-pro」/出典:kulzer社

義歯の作製には、kulzer社の歯科専用3Dプリンター「cara Print 4.0 pro」が用いられる。造形時に一定の速度で積層し続けるのではなく、投影シーケンスと機械の動きを常に計算し、造形速度を適切に変化させることで、高精度な造形な点が大きな特徴だ。

予備の義歯を所有することは、万が一の破損や紛失に備える点だけでなく、普段使っている義歯の洗浄時間を十分に確保することにつながる。周囲に義歯を外している顔を見られたくないがゆえに浴室での簡単な洗浄だけで済ませてしまい、不衛生な義歯を使い続けるというケースもある。気軽に短期間で行える義歯作製には、大きな需要があるはずだ。

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