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無料でワックス原型を作成する3Dプリント試作サービス開始 ― EncodeRing

ワックス原型

3Dプリンターを使った指輪などの宝飾品製作を手掛けるEncodeRingが無料でワックス原型を作成する3Dプリントサービスを開始した。3Dプリンターを利用できないクリエイターへの支援や3Dプリンターの知名度を高めることを目的としている。(写真はワックス原型。出典:EncodeRing)

EncodeRingのジュエリー製作

EncodeRingは「テクノロジーで宝飾業界を変革する」ことを掲げ、3Dプリンターを活用したジュエリー製作を行っている。

3Dプリンターを活用するといっても最終製品を直接製造するわけではない。3Dプリンターが活用されているのはその前段階となる「ワックス原型」の製作工程だ。

3Dプリンターを使ったジュエリーの製作は以下の3ステップで実行される。

  1. 3Dプリンターによる「ワックス原型」の製作
  2. ワックス原型を石膏で固めた後、加熱してワックスを溶かし、鋳造用金型を作る
  3. 石膏製の金型内部に溶かした金属を流し込み、冷やして固める

つまり、3Dプリント(アディティブマニュファクチャリング)と、鋳造(ロストワックス鋳造)の合わせ技だ。

ワックスとは、常温で固体、加熱すると液体となる長鎖エステル樹脂を指し、日本語では「蝋(ろう)」とも呼ばれる。ロウソクの「ろう」だ。

古くは仏像の鋳造などにも用いられてきた伝統的な鋳造方法であるロストワックス鋳造だが、3Dプリンティングと組み合わせることで、安価かつ迅速な金属成型技術として復権した。

EncodeRingでは、音声波形を指輪の形に成型するなど、3Dプリントならではの宝飾に取り組んでいる。

無料でジュエリーの蝋型を試作するサービス「FREE 3D PRINT」

そして、この度、EncodeRingは新たなサービス「FREE 3D PRINT」を開始した。

3Dデータを送るだけで、ワックス樹脂を出力し、1週間ほどで届けてもらうことができる。驚くべきはこれが無料のサービスというところだ(送料は全国一律150円)。

EncodeRingでは、無料の理由として「より多くのクリエイター様や企業様に3Dプリントを利用できる環境を構築する」ためだとしている。未だ3Dプリンターでの造形は一定の費用が掛かる。

また、3Dプリントの課題はその知名度の低さでもある。顧客となり得る人々に3Dプリンターの可能性を知ってもらうことも本サービスの目的の1つだ。

送料150円でお届け、オプションでサポート除去も

料金一覧(出典:EncodeRing)

上述の通り、基本料金は無料で、送料は全国一律150円。オプションとしてサポート材の除去には550円で、作製したワックス原型を元に鋳造を行うこともできる。

造形最大サイズは30mm×30mm×30mm、約5~7日で発送となる。

オーダーの流れ(出典:EncodeRing)

また、EncodeRingでは、最終製品を身に着けた様子をARで確認できるサービスも行っている。こちらも併せて利用を検討して頂きたい。

宝飾業界での3Dプリンター活用

昨今、宝飾業界での3Dプリンター活用が次第に広がりつつある。

TechNavioは市場調査レポートにて、3Dプリントジュエリーの世界市場は2021年から2025年の間に、25億米ドル成長する(CAGR:年平均成長率で22%で拡大)と発表した。

なお、本サイトで過去に取り扱った宝飾関連の記事についても参照していただきたい。

パリ発のアクセサリーブランド「Roussey(ルセイ)」が3Dプリンター製アイテムの販売を開始

【期間限定】3Dプリンター製のアクセサリも扱う新アパレルブランドのPOPUPストアが横浜に登場

自由な発想を形にできる3Dプリンターは宝飾業界に革新を起こせるのか、これからも期待が集まる。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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