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12世紀に建てられたイタリアの塔が3Dプリントでホテルのスイートルームに生まれ変わる

建築家、デザイナー、3Dプリントの専門家がチームを組み、1161年に建てられたイタリアの3階建ての古い塔を改装し、海が見渡せるスイートルーム「Capitolare Suite Tower」を作った。

Capitolare Suite Towerはイタリアのリビエラ海岸沿い、Cinque Terre地区の南に位置するPorto Venereという古い漁村にある。スイートルームにはCapitolare Suite Towerを華やかに彩るため、3Dプリントされた家具や装飾品が数十個使用されている。

古い漁村Porto VenereにあるCapitolare Suite Tower出典:Capitolare Suite Tower.
古い漁村Porto VenereにあるCapitolare Suite Tower出典:Capitolare Suite Tower

環境への優しさにこだわり3Dプリンターが採用

Capitolare Suite Towerはリサイクル素材を使い3年の歳月をかけて修復され、2022年4月9日に落成した。この大がかりなプロジェクトは、Capitolare Suite TowerのCEOであるAndrea Borlenghi氏が、地元の3DプリンターメーカーCaracol社のデザイナーであるFederica Cristaudo 氏と Pietro Bonu氏、そして過去に古い塔の修復経験がある建築家のMichele Bassi氏とタッグを組んで進められた。

Capitolare Suite Towerにある3Dプリント家具 出典:Capitolare Suite Tower
Capitolare Suite Towerにある3Dプリント家具 出典:Capitolare Suite Tower

歴史的な建造物との調和を図るため、環境に優しい3Dプリンターで作成された家具や装飾品には地元リグーリア地方で産出される黒大理石や、塔が建設された時期と同じ12世紀に作られた金箔が組み込まれている。

内装と外装はすべて、Caracol社のロボット3Dプリンター「Scalprum 13800」でデザイン、設計、製造された。この際、Caracol社は特許取得済みの押出ヘッド、6軸ロボットサポート、そして独自のソフトウェアプラットフォームや自動化制御システムと連動するシステムを構築している。

Capitolare Suite Towerに置く家具を3DプリントするCaracol社のロボット 出典:Caracol社
Capitolare Suite Towerに置く家具を3DプリントするCaracol社のロボット 出典:Caracol社

家具・装飾品はすべてオーダーメイド

Capitolare Suite TowerではデザイナーのCristaudo 氏が提供したデザインコンセプトに触発された「海の動きを思い起こさせる」ユニークな3Dプリント作品が、空間に均等に配置されている。室内の椅子からヘッドボード、壁の備品に至るまで、3Dプリンターによるオーダーメイドで作成された。

3Dプリントされた椅子があるダイニングルーム 出典:Capitolare Suite Tower
3Dプリントされた椅子があるダイニングルーム 出典:Capitolare Suite Tower

オーダーメイドでひとつひとつ計画的に取り入れられた家具は、観光客を楽しませるものになっている。

このプロジェクトは伝統的な建築物と最新技術である3Dプリンターという革新が融合した好例と言えるだろう。今後は、古いものを伝統的な形で残すための3Dプリンター活用がますます盛んになりそうだ。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関する情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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