1. HOME
  2. 業界ニュースTOP
  3. 日本最大級の3Dプリンター展示会を堪能する!「TCT Japan 2022」の歩き方

日本最大級の3Dプリンター展示会を堪能する!「TCT Japan 2022」の歩き方

2022年1月26日(水)~28日(金)の3日間、東京ビッグサイト・東3ホールにて3Dプリンティング & AM技術の総合展「TCT Japan 2022」が開催される。前回に比べて約2倍にスケールアップした「TCT Japan 2022」をくまなく堪能していただくべく、展示会そのもののスケールに加え、目的別でのセミナーをまとめた「TCT Japan 2022の歩き方」をお伝えしたい。展示会巡りの参考に是非。

TCT Japan 2022

「TCT」(Time Compression Technology)とは、製造プロセスの効率化や新価値創造を促すテクノロジーの総称であり、アメリカ・イギリス・ドイツ・中国・日本で開催する展示会・カンファレンス・マガジンのブランドである。

TCT Japan 2022では、3Dプリンティングやアディティブ・マニュファクチャリング(AM)に関する製品・技術・サービスが一堂に会する。デザイン・試作だけでなく製品化、量産化など。あらゆる視点でAMの可能性を理解し、ネットワークを構築できる場所として開催される。

2020年1月に開催された「TCT Japan 2020」会場内の模様

TCT Japan 2022には、日本初出展となるCubicureやBLTをはじめ、世界の3Dプリンター・材料・ソフトウェア・加工サービスから150件を超える最先端の製品や技術が集結する。会場に設けられた2つのステージでは、GE Additiveと日本精機による金型製造へのAM活用に関するセッションのほか、業界フロントランナーが勢ぞろいし、過去最多となる40セッションのセミナーを開催予定だ。

2020年1月に開催された「TCT Japan 2020」会場にて。実際に製品を見て、触れることで理解度が深まり、イノベーションを生み出したケースは数多い

また、来場登録のなかには展示会で探している製品や技術分野に関する質問があり、自社の状況を丁寧に記載することで、出展企業からのアプローチが行われる場合もあり、商談の早期化などが期待できる。

TCT Japan 2022の歩き方

2020年1月に開催された「TCT Japan 2020」会場内の模様

TCT Japan 2022では、2つのステージで多数のセミナーが開催される。TCT Conference ステージで行われる主催者カンファレンスでは、目的別にセミナーが開催予定だ。3日間続く各セミナーを日ごとに分類すると、以下のようなテーマが設けられていることが分かる。

  • Day1:市場動向をつかみたい方
  • Day2:成功事例を知りたい方
  • Day3:最新の研究開発に迫りたい方向け

各開催日におけるおすすめセミナーを紹介するので、聴講する際の参考にしてほしい。

【Day1】1/26(水):市場動向を掴みたい方

1月26日(水)TCT Japan 2022 セミナースケジュール
12:00-15:30
TCT Japan カンファレンス Day 1 3Dプリンティング / AM市場 各国の展望と事業化機会

コロナで変わるか、国内AM市場 – 矢野経済研究所
・3Dプリンティング活用における世界の潮流と日本の課題 – デロイト トーマツ コンサルティング
・技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)の活動紹介 – 次世代3D積層造形技術総合開発機構
・3Dデジタルフットウェアの実装における過程と未来 – Magarimono
・人とテクノロジーの共存施工を推進し、建設業界をアップデートする「Polyuse」 – Polyuse

Day1は、市場動向を掴みたい方におすすめしたい。

3Dプリンティングの市場動向を語る上で欠かすことのできない3名 —— 小山 博子氏(矢野経済研究所)、入江 洋輔氏(デロイト トーマツ コンサルティング)、京極 秀樹氏(次世代3D積層造形技術総合開発機構)の講演に加え、実際に開発に取り組んでいるスタートアップ企業であるMagarimono 代表の小野 正晴氏やpolyuse 代表の大岡 航氏の講演が行われる。市場動向を把握し、そのうえでどのような事業化が行われているかを確認しておきたい。

まず、矢野経済研究所の小山氏より、製造業に大きな変化をもたらした新型コロナウイルス感染症が、国内のAM市場にどのような影響を与えたのかをお話しいただく。

続いて、デロイト トーマツ コンサルティングの入江氏による世界の潮流と日本の課題に関する講演が開催される。従来は試作・治具といった用途に限定されていた3Dプリンターが海外では製品製造や量産化に用いられている。日本も追従する動きが出てきているが、量産化を実現するために把握すべき課題と対応策を紹介する。

また、次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)の京極氏は、経済産業省の研究組合として2014年に設立されたTRAFAMの3Dプリンタ開発やセミナーによるAM技術の普及活動などの取り組みについて紹介する。

3Dプリンター技術を活用したスタートアップ企業であるMagarimonoとpolyuseにも注目したい。

Magarimonoは、クリエイティブとテクノロジーを掛け合わせた次世代のフットウェアブランドで、3Dプリンティングによって製作されたフットウェアを完全受注生産で製造・販売している。polyuseは3Dプリンターを用いて、建設業界に特化し、技術開発からサービス運用までを行っている。

【Day2】1/27(木):成功事例を知りたい方

1月27日(木)TCT Japan 2022 セミナースケジュール
10:15-10:45
金型のリーディングカンパニーが挑むアディティブ製造による革新
– GE Additive / 日本精機
11:30-13:30
TCT Japan カンファレンス Day 2 アプリケーション / 応用事例

・Additive Manufacturing of Medical Devices worldwide regulatory status and latest developments in industrial standards – ENORA ROGERS INC.
・AM技術を活かした分散型医療機器開発プラットフォーム構築の取り組み – 広島大学
・インタープロトシリーズ用 熱交換器開発 – タマチ工業株式会社
・AM技術と最適化数理が拓く新しい熱流体機器デザイン – 東京大学 生産技術研究所
14:00-16:30
AMを活用した世界のDX実例最前線

挨拶、Kansai-3D実用化プロジェクト概要の説明 – 近畿経済産業局
AMのDX化を促進するシーメンスのE2Eソリューション – シーメンス株式会社
金属積層造形によるイノベーション、量産化へのGEのアプローチ – GE Additive
量産を見据えたアプリケーションと多様なAM装置を繋ぐソフトウェアプラットフォーム – マテリアライズ ジャパン
AM Flow: Regaining control of your production with AM Post Processing workflow automation – AM Flow
EOSが取り組むDX時代の製造プロセスづくりEOS Electro Optical Systems Japan

Day2は、主に3Dプリンターの応用による成功事例を知りたい方におすすめしたい。

特に注目したいのは、自動車部品を筆頭に、医療機器やロケット部品の製造開発を行っているタマチ工業株式会社の米内 淨氏による講演だ。富士スピードウェイで行われるインタープロトシリーズのマシンに搭載される熱交換器について、東京大学の長谷川研究室の協力を得ながら解析し、金属3Dプリンターにより製造している。米内氏による講演の後には、共同開発に参加した東京大学 生産技術研究所の長谷川 洋介氏による講演も行われる。

米内氏の講演前に行われる広島大学の木坂 智彦氏による講演にも注目したい。広島大学では、インド政府と連携したバイオデザインプログラムを構築した。手が届く価格で日本の技術力と信頼性を活かし、現場のニーズを満たす機器開発を目指している。そのなかで、研究機関向けに行われた試験機器開発や非臨床試験、品質管理体制へのAM技術の活用について紹介する。

また、14:00~の部では、TCT Japanと近畿経済産業局との共催セミナーとして、日本初の3D積層造形によるモノづくり革新拠点化構想(Kansai-3D実用化プロジェクト)の紹介が行われる。このプロジェクトは、産学官連携による広域ネットワークの構築に加え、さまざまな分野でのモノづくり変革モデルを創出し、2025年に行われる国際博覧会に繋がるような技術開発に取り組んでいる。

その後の講演では、グローバル企業の日本市場担当者よりAM技術を活用したDXの最新実例に関する講演が行われる。 開発へ生かした実例に加えて、AM技術を活かすDX側のソリューションに関する講演も行われるため、DXの活用を検討している場合には確認しておきたい。

【Day3】1/28(金):最新の研究開発に迫りたい方

1月28日(金)TCT Japan 2022 セミナースケジュール
12:00-14:30
TCT Japan カンファレンス Day3 先端研究開発事例

・マイクロ・ナノ3Dプリンティングの最新動向:新技術・新材料による革新的な・3Dプリント製品の創出 – 横浜国立大学大学院
・プラズマAM粉末処理の技術動向 – 産業技術総合研究所
・今さら聞けない3Dプリンター日本3Dプリンティング産業技術協会
・海外3Dプリンティング最新動向日本3Dプリンティング産業技術協会

Day3は、3Dプリント技術における最新の研究開発に迫りたい方におすすめのセミナーが揃っている。

横浜国立大学の丸尾 昭二氏による、マイクロ・ナノ3Dプリンティングの新技術や新材料などが紹介される。新技術としては、デジタルライトプロセッシングやマルチマテリアル造形技術、新材料としてはガラスなどのナノ微粒子を混合したコンポジット材料や、4Dプリンティング用の刺激応答性材料について解説される。医療、フォトニクス、MEMSなどのマイクロ・ナノサイズの構造体を扱う場合には、特に注目したい。

また、産業技術総合研究所の板垣 宏和氏は、プラズマ粉末処理の技術動向に関して講演を行う。AMの実用化が進むなかで、造形プロセス技術の開発や装置技術開発、金属粉末材料の多様化など技術課題も多い。産総研ではAM金属材料の高品位化、コスト低減、材料多様性の実現を目的に、金属粉末を対象にしたプラズマプロセス技術について研究を行っている。

また、これから3DプリンティングやAM技術に関しての知識を深めていきたい方には、山口 清氏による「今さら聞けない3Dプリンター」の講演をオススメしたい。MEX / PBF / MJT / VPPなどの造形方式の特徴や使用可能な材料、よくある疑問など、樹脂3Dプリンターの基本的な技術解説が行われる。

企業セミナーも毎日開催

TCT Japan Introducing Stageでは、出展者によるセミナーが連日行われている。事前に展示を確認した上で、興味を持った企業のセミナーを聴講することで、より理解を深められる。また、セミナーを先に確認し、その後展示で理解を深めたり、商談を行ったりすることも可能である。展示とセミナーの両方をうまく組み合わせることをおすすめする。

また、最終日にはユーザー、ベンダー、第三者機関など3Dプリンティング、AM技術に携わるさまざまな立場の方が一堂に会するパネルディスカッションが行われる。立場の異なる関係者によるざっくばらんなディスカッションは、他の場所で見ることは難しいため、ぜひチェックしておきたい。

まとめ

コロナ禍で海外の3Dプリント、AM技術に触れることが難しい状況で、TCT Japan 2022では、国内だけでなく海外の動向や最新の研究開発についても情報を得られる貴重な場となっている。また、ツール・ベンダーなどさまざまな企業が一堂に会する機会は他にはない。TCT JapanはWebでの来場登録が必要なため、公式サイトを確認いただきたい。

世界中から集結した150以上の製品/技術に触れ、過去最多40セッションのセミナーでトレンドや最新の研究開発動向、活用ノウハウを取得することで、自社の3Dプリント、AM技術の活用を加速できるだろう。

TCT Japan 2022 詳細

会期1月26日(水) 10:00-17:00
1月27日(木) 10:00-17:00
1月28日(金) 10:00-17:00
主催株式会社JTBコミュニケーションデザイン
Rapid News Publications Ltd.
会場東京ビッグサイト 東ホール・会議棟
予定参加者数30,000名 ※同時開催展含む
入場料無料(完全WEB来場登録制)

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

資料ダウンロード 3Dプリンティング国内最新動向レポート

サイト内検索

関連記事