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Nano Dimension社、2023年の通年決算を発表

Nano Dimension社のウェブサイト。

イスラエルの3Dプリンティング企業Nano Dimension社は、2024年3月21日、2023年の通年決算を発表した。売上高は過去最高となる5,630万ドル(約85億円)で、2022年度比で29%増だった。(上部画像はNano Dimension社のウェブサイト。出典:Nano Dimension社)

Nano Dimension社の2023年度決算の概要

収益は2023年第4四半期が1,450万ドル(約22億円)で、前年同期と比較して19%増加し、2023年度収益は5,630万ドル(約85億円)で前年度比29%増となった。

資産の減少値を占めるネットキャッシュバーンは2022年度が1億4,600万ドル(約223億円)だったのに対し、2023年度は8,400万ドル(約128億円)に減少し、前年度比で42%の減少となった。これは収益の増大、損失の減少などの経営改善がすすんでいることを示す。

2024年度通年のネットキャッシュバーンは1,200万ドルから2,000万ドル(約30億円)の間になると見込まれている。

Nano Dimension社は2025年に営業利益を黒字化し、早期にキャッシュフローを黒字化することを目指している。2023年度の第4四半期には、全世界で従業員を約25%削減することや、経営管理グループの25%縮小を実行に移している。

これらの取り組みにより、推定年間3,000万ドル(約46億円)の削減が見込まれ、2024年第1四半期の業績に反映される予定だ。

現時点ではまだプラスの収益を上げていないが、研究開発のイノベーションを確保し、市場参入チャネルと顧客関係を確立するための資本配分を行うことでさらなる経営改善を行うことを発表している。

Nano Dimension社は粗利益率を重視しており、現在は45%まで増加を達成している。今後は、営業経費の削減などを行うことで粗利益率50%以上を目指すと発表した。

また、2024年4月4日に発表された2024年第1四半期の暫定結果では、2023年第1四半期と比較してキャッシュバーンが75%削減したとのこと。今後もさらなる発展が見込まれる。

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