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中国Eplus3Dがレーザー16基搭載の金属3Dプリンターを発表!

EP-M1550 Metal 3D Printer

中国の金属3DプリンターメーカーE-Plusは高出力レーザーを16基搭載した大型金属3Dプリンター「EP-M1550」を発表した。同規模の装置はニコン傘下のSLMソリューションズが2022年のFormnextで発表しているが、レーザーの増設による大型部品の造形は拡大の一歩を辿っている。(上部画像は「EP-M1550 Metal 3D Printer」出典:E-Plus)

金属3Dプリンターとしては最大級!最大25基に増設可能なマルチレーザー

「EP-M1550」は、高効率の生産を保証するために、大型の筐体と16基のレーザーを搭載しているが、カスタマイズによって造形庫の高さを2,000mmに、レーザーも最大25基まで増設できるということで、本格的な大型金属部品の造形に対応することを目的に開発されている。

さらにチタン合金、アルミニウム合金、ニッケル合金、マレージング鋼、ステンレス鋼、コバルトクロムなどに対応することで、航空・宇宙向けの大型・高精度・高性能部品の直接製造を目指した。

マルチレーザーの正確な位置決めと革新的なエリアスプライシング制御技術など、ハードだけではなく、ソフト面でも造形の均一性と安定性を向上させる取り組みも行っているという。

ソフトウェア面でもインプロセスモニタリングなどに取り組む

大型の造形庫は、2670Lの容量を誇る。その大型の造形領域に対応するべく16基のレーザーが搭載され、理論値では最大650cm³/hの速度での造形が可能だという。優れたビームと出力の安定性、レーザーの照射制御方式により、ボイド、微小亀裂などの欠陥を抑制している。

優れたビームと出力の安定性
優れたビームと出力の安定性(出典:E-Plus)

また全自動のワンクリック印刷とワンクリックピックアップ機能を備えたユーザーフレンドリーなインターフェイスを備えるほか、自動クリーニング(逆吹き)機能を備えたフィルターシステムにより、印刷中のオンライン逆吹きを実現しているということだ。

こうしたソフトウェアのインテリジェント化は、装置の制御以外にもリアルタイムモニタリング機能でも実現されている。追跡可能な印刷パラメータのレポートとともにリアルタイムで造形状況を記録しているという。

認証の面でも、EUのCE認証とFDAレーザー安全認証を取得しており、世界での販売を強く意識した取り組みを行っている。

金属3Dプリンター関連の記事

今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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