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速報!TCT Japan 2022 会場で見つけた発見を最速レポート

本日開催のTCT Japan 2022。「直前にまん防でちゃったけど、TCTの会場どんな感じなんだろう」と思っている方もいらっしゃるだろう。そこで東京ビッグサイトで開催中のTCT Japan 2022の初日を取材しているShareLab編集部から会場の状況をご報告したい。

TCT Japan2022初日午前中の会場風景

セミナーセッションはほぼ満員。各ブースは落ち着いて話ができる雰囲気。

ご覧いただければわかるように、会場内の人出はコロナ禍以前よりは少ないものの、出展中止になっているブースはほとんどなく、落ち着いて商談ができる雰囲気。曇天の午前中だったが、午後からは陽も差してきた。夕方にかけてもうすこし人出は増えるのかな、という印象だ。セミナーはほぼ満席で、ちょうど撮影当時は株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズのAM技術導入のカギ ~ 宇宙事業での経験と今後の取組み」の講演があった。3Dプリンター大手EOSの代理店でもある同社だが、JAXAなどのロケット開発にも参画していた実績から部品コストを抑えるための考え方や道筋をわかりやすくまとめてくれていて、ついつい立ち見ながらメモをしてしまった。

いかなければわからない「ならでは」の見どころ

今回のTCT Japan 2022の大きな見どころはセミナーセッションの充実ぶりであることは前回の記事でもお伝えしたところだが、やはり展示会の大きな醍醐味は出展ブースの説明スタッフからの生の情報収集と実物サンプル・実機の確認だ。初日の午前中に会場をぶらっと一巡してShareLab編集部が発見した「行かなければわからない出会い」をいくつかご紹介したい。

株式会社クラマの取り出し自動化デモンストレーション

工作機械やロボットなどの販社である株式会社クラマのブースでは、Markforged(以下、マークフォージド社)のプリンターで出力した造形物を自動で取り出せるようにした協働ロボットの展示があった。

「展示会でみた自動化を実際にどういう形で落とし込んだらよいか悩んでいる企業さまは多いです。コロナ禍で人手を確保できないという現場の声を見据えて、協働ロボットによるワークの取り出しを展示しました。ロボットハンド部は展示しているマークフォージド社の3Dプリンターと同型の機械で造形したものです。(株式会社クラマ 佐藤俊治氏)」同社ではトレンドとなっている技術の現場への落とし込みに力を入れている。このほか金属AMで造形した内部の冷却路のパウダー残りを除去するソリューションなどの展示もあった。

株式会社クラマによる、Markforgedのプリンターで連続造形できるように造形物の取り出しを自動化するデモンストレーション。アームが完成物を取り出している。
夜間無人でもMarkforgedのプリンターで連続造形できるように造形物の取り出しを自動化するデモンストレーション(株式会社クラマ)

Carbonの触れる最終部品

最終部品で実際に活用されている部品や製品の展示に積極的なのがCarbonのブースだ。

実際に商用利用されている製品のこの部分が3Dプリンター製で、実際の材料はこの材料、と詳しく話が聞けるうえに、触ることもできる。写真も気軽に許可いただけるので大変勉強になる。写真右の透明部品は熱をかけずに光造形だけでも強度を実現したということで、記者もはじめは多少遠慮しながら握りこんだが、強く握ってもこわれそうな不安感は感じなかった。Carbonブースは毎回見つけるたびに訪れるのだが、そのたびに新しい発見がある。3Dプリンター業界の日進月歩を実感した。

靴や、アメフトのヘルメット、野球のグローブなど、サンプルが並ぶ

Carbonのブースでは実際に3Dプリンター製部品を使った製品を手に取って確認できる

透明だが強度もあるCarbon用新材料Locite IND405 Clearの造形サンプル。しっかり握りしめても壊れなかった。

中国製の1m角を造形できる3Dプリンターを発見

中国は米国に次いでAM先進国だ。国家規模で開発が進み性能や機能で大幅な躍進を遂げている。

近年展示会でも複数の商社からさまざまな機種が紹介されているが、「造形できるワークは1m角」とかなり大きな造形物を造形できる機種とであった。クリエイトボット社の3Dプリンターだ。フィラメントを使うFDM機ってここまで大きな造形ができる機種は他にないのではないか。展示ブースでも大きな存在感を放っていた。

展示会の魅力は思いがけない発見や出会い

たった1時間ほど会場を散策しただけで「こんな機種がでているのか!」と普段から情報を集めているShareLab編集部でも知らなかったような機種に出会えた。展示スタッフに話を聞くと、「最近助成金を利用した導入相談がふえていて、、、」「でも実際はこういう苦労があって、、、」などの生の声に触れることができる。時間のない方は、ざっと会場をまわって目に留まる装置や材料にふれるだけでもよいし、ちょっと時間が取れる方は是非、展示スタッフに質問してみてほしい。百聞は一見に如かずというが、現場を経験したスタッフの生の声はやはり参考になる。

名刺だけではNG!最近の展示会は入力フォームで登録が必要

会場に直接いって名刺を渡せばよいとお考えの方もいらっしゃると思うが、最近の展示会は接触を減らすという観点からも受付にあるPCで登録フォームに入力する形式が主流になっている。TCTJapan2022も同様だ。まだ事前登録していない方は、移動中にでも下記のボタンから情報を登録しておく事をお勧めしておきたい。

編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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