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Stratasys、6種の新素材開発でAM用途の可能性を強化

Stratasys社の3Dプリンター「F900」

アメリカの3DプリンターメーカーのStratasys社が、2023年11月21日にSomos WeatherX100を含む4種類の自社製DLP方式3DプリンターOrigin One向け新しいP3材料と、自社製FDM方式3DプリンターのF900用印刷素材のKimya PC-FRおよびFDM HIPSの計6素材の開発を発表した。

新材料の追加で3Dプリントの可能性を広げ、市場で利用可能な材料の拡大を目指す。F900向けの既存素材については8つの新色も発表された。これらの材料は、2023年後半から2024年前半に市販される予定。(上部画像はStratasys社の3Dプリンター「F900」出典:Stratasys社)

新素材の特徴

今回開発が発表されたのはDLP方式3Dプリンター向け印刷素材が4種、FDM方式3Dプリンター向け印刷素材が2種だ。

DLP方式とは材料の液体状の樹脂に下から紫外線を当てて固める造形方法のことで、紫外線を当てる範囲が大きいため、SLA方式に比べてスピード感のある造形が可能となる。

FDM方式は、樹脂などを高温で溶解させ、ノズルから出力させながら重ねていくことで造形する造形方式のことをいう。

Stratasys社の3Dプリンター「Origin-One」
Stratasys社の3Dプリンター「Origin One」(出典:Stratasys社)

発表されたDLP方式3Dプリンター向け印刷素材のそれぞれの特徴は以下の通りだ。

  • Somos WeatherX100: 自動車の内装やオートバイの部品、屋外の消費者製品などの環境耐久性のある用途向け素材。耐候性、耐久性に優れ、寸法精度についての信頼性の高い試験データを得られる。
  • Somos PerFORM HW: 剛性を必要とする射出成形金型または高剛性治具用素材。セラミック充填材で、高い耐摩耗性と耐高温性を備える。
  • P3 Deflect 190 ESD:素材メーカーのヘンケル社と共同開発した特殊樹脂で、電子機器や一般製造業、工具やハウジング用途の治具や固定具のAMを可能にする。熱変形温度190℃、静電気散逸特性、高剛性などの特性を持つ。
  • P3 Stretch 80: 総合化学メーカーのBASF社が3DプリンターメーカーのForward AM社と共同開発したエラストマー試作用樹脂で、シール、ガスケット、グリップ、マスカントなどの軟質または柔軟な部品向け素材。価格の手頃さにも特徴がある。

2種のFDM方式3Dプリンター向け印刷素材の特徴は以下の通り。

  • Kimya PC-FR:レール用途のEN45545要件を満たす難燃性ポリカーボネート材料で、少量生産や交換部品などの最終用途部品向けに特別に設計されている。
  • FDM HIPS: 少量生産、交換部品などの最終用途に特化した材料。

また、オープンマテリアルライセンスを含む新しいOpenAMソフトウェアがF900で利用できるようになり、探索的なオープンマテリアルでの造形も可能になった。

Stratasys社の新材料でつくられた部品
Stratasys社の新材料でつくられた部品(出典:Stratasys社)

Stratasys社のCEOであるYoav Zeif 博士は、今回の新素材開発について次のように述べている。

「有効な材料のポートフォリオを拡大することで、お客さまはより幅広い用途に対応し、大規模な生産を行うために必要な選択肢を増やすことができます。AMが成長を続ける中、3Dプリンター造形の可能性は無限であり、お客さまにこの約束を実現できることをうれしく思います。」

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。


国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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