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ストラタシスの3Dプリント素材、食品生産ラインでの使用が可能に

「ULTEM 1010 resin」で作られた器具

2023年10月17日、3Dプリンターメーカーの株式会社ストラタシス・ジャパン(東京都中央区)の自社FDM方式3Dプリンターの樹脂材料のひとつ「ULTEM 1010 resin」が、食品衛生法に基づいた日本食品衛生協会の「器具及び容器包装の規格試験」の「合成樹脂一般規格試験」にて適合と判定されたことを発表した。

これにより、食品業界における容器や食品が直接当たる押し型、食品と直接接触する生産ライン上の生産治具などに「ULTEM 1010 resin」が利用可能になった。(上部画像は「ULTEM 1010 resin」で作られた器具。出典:ストラタシス・ジャパン社)

「ULTEM 1010 resin」の特徴

「ULTEM 1010 resin」は、ポリエーテルイミド(PEI)をベースとした熱可塑性樹脂のひとつ。高い強度と耐熱性、耐薬品性、高い引張強度が特徴で、幅広い用途に使用されている。同シリーズに、日本国内の食品衛生法上の規格試験の判定を受ける前から、アメリカにおける食品接触認証「NSF51」を取得している「ULTEM 1010 CG resin」という製品がある。

日本での安全基準取得要望の声

日本国内での使用においては、日本の安全基準についても取得を望む声が多く、食品衛生法に基づいた日本食品衛生協会の「器具及び容器包装の規格試験」の「合成樹脂一般規格試験」の判定を受ける運びになったという。

ULTEM 1010 resinを素材にとして造形されたモデル/出典:ストラタシス・ジャパン社
「ULTEM 1010 resin」を素材にとして造形されたモデル(出典:ストラタシス・ジャパン社)

器具及び容器包装の規格試験は、器具や容器包装、またはそれらの原材料の材質別規格の適合性を測定する試験で、今回、適合判定を受けた「ULTEM 1010 resin」。日本の食品業界における容器や食品が直接当たる押し型、食品と直接接触する生産ライン上の生産治具などに使用できるようになった。

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