株式会社ユーズ(以下、ユーズ)は、中国・福建省のXiamen DEZTOOL Technology Co., Ltd.と提携し、3Dセラミックプリントによるインテリア製品のクラウドファンディングプロジェクトを2026年6月5日に開始した。プロジェクト名は「昼はアート、夜はライト(2WAY)、光をデザインする 3D プリンティングインテリア」で、クラウドファンディングサービス「Makuake」を通じて展開される。
今回の製品は、中国の伝統的な白磁素材と3Dプリンティング技術を組み合わせたインテリアアイテムであり、花瓶と照明の2つの機能を兼ね備えていることが特徴だ。
目次
千年以上の歴史を持つ徳化白磁を採用
本製品には、中国福建省の徳化窯で生産される白磁陶土が使用されている。徳化窯は千年以上の歴史を持つ白磁の産地として知られ、その美しい白色と質感から海外でも高い評価を受けてきた。
ユーズとDEZTOOLは、この伝統素材に3Dセラミックプリント技術を組み合わせることで、従来の手作業では再現が難しい複雑な積層構造を実現。光と影による立体的な表現と、日本の住空間になじむデザインを両立したとしている。
花瓶と間接照明を兼ねる2WAY仕様
製品はドライフラワーベースとして利用できるほか、USB給電式のLED間接照明としても使用可能である。
昼間はアートオブジェとして空間を彩り、夜間は柔らかな光を演出する照明として機能する。焼成から仕上げ、検品に至るまで手作業で行われるため、一点ごとに異なる表情を持つことも特徴の一つだ。
日本市場向けに6種類のデザインを展開
今回のプロジェクトでは、日本の住環境との親和性を重視し、以下の6モデルをラインアップしている。
- Silent Ripple(サイレント・リップル)
- Whispering Clay(ウィスパリング・クレイ)
- Lattice Glow(ラティス・グロウ)
- Flow Veil(フロウ・ヴェール)
- Golden Drop(ゴールデン・ドロップ)
- Twilight Flame(トワイライト・フレイム)
それぞれ、水の流れや障子越しの光、静寂や自然素材の質感など、日本的な感性を意識したデザインとなっている。
工芸と3Dプリンティング技術の融合を提案
ユーズは、本プロジェクトを単なるインテリア商品の販売ではなく、「工芸×テクノロジー×暮らし」をテーマとした新たな価値提案として位置付けている。
同社はこれまでスマートデバイスやオリジナルブランド製品の企画・開発を手掛けてきた。今回、DEZTOOLが持つ3Dセラミックプリント技術と、日本市場向けの商品企画・デザインの視点を組み合わせることで、新しいライフスタイル提案を目指すとしている。
製品概要
- 製品名:3Dセラミックプリントインテリア
- 型番:CERALUX-01
- 材質:徳化白磁粘土
- 成形方式:専用3Dセラミックプリンター
- サイズ:約8×13cm
- 重量:約400g
- 光源:LED(三原色)
- 消費電力:5W以下
- 給電方式:USB給電
編集部コメント
3Dプリンティングは樹脂や金属分野だけでなく、セラミックス分野でも活用領域が広がっている。特に近年は、伝統工芸やデザイン分野との融合事例が増加しており、従来の製法では難しかった複雑な形状や意匠を実現できる点が注目されている。
今回のプロジェクトは、歴史ある徳化白磁と3Dセラミックプリント技術を組み合わせた事例として興味深い。工業用途が中心となりがちな3Dプリンティング技術だが、インテリアやアート分野においても新たな価値創出の可能性を示す取り組みといえるだろう。
用語解説
| ■ 徳化窯(とっかよう) 中国福建省にある白磁の名窯。宋代から続く長い歴史を持ち、高品質な白磁製品の産地として世界的に知られている。欧州では「ブラン・ド・シーヌ(中国白磁)」として高い評価を受けた。 |
| ■ 3Dセラミックプリント セラミックス材料を積層造形する3Dプリンティング技術。従来工法では製造が難しい複雑形状や中空構造を実現できるほか、デザイン性の高い製品製作にも活用されている。 |
| ■ Makuake 新製品や新サービスの先行販売を行う国内最大級のクラウドファンディングプラットフォーム。企業やスタートアップが市場投入前の製品を支援者へ提供しながら資金調達を行う仕組みを提供している。 |
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