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DMM.make AKIBAでStratasys社の工業用3Dプリンターが利用可能に

DMM.make-AKIBAのようす/出典:DMM.com社

ものづくりができるコワーキングスペース「DMM.make AKIBA(運営会社:合同会社DMM.com)」にて、工業用3Dプリンター「Stratasys F120」の利用が可能になった。利用者自身がその場で操作し、出力まですることができる。2023年5月15日より、会員向けの利用提供を開始した。(画像出典:合同会社DMM.com)

Stratasys F120の利用にあたっては、DMM.make AKIBAのBasePlus会員であることに加え、材料代を含む機材利用料金2,200円/30分(税込)が必要。初回利用時には、3Dプリンター操作にあたってのトレーニング1,100円(税込)の受講と、モデリングベース2,640円(税込)の購入が必要となる。

「Stratasys F120」導入の背景

DMM.make AKIBAでは、誰でも操作可能なエントリーモデルの3Dプリンターを提供してきた。しかし、一定以上のサイズを造形したり高い造形クオリティを求めたりする場合には、外部に委託して3Dプリントしてもらう必要があるという課題を抱えていた。運営会社のDMM.com社でも3Dプリント受託造形サービスを行っているが、見積もりから納品に至るまでは一定の期間がかかってしまう。

今回の工業用3Dプリンター「Stratasys F120」の導入は「試作検証時の時間的ロスをなくしたい」「緊急で高クオリティの造形する必要があるときにその場で出力したい」といったユーザーの要望に応えるものになる。

「Stratasys F120」の特徴

Stratasys社の3Dプリンター「Stratasys-F120」/出典:DMM.com社
Stratasys社の3Dプリンター「Stratasys-F120」/出典:DMM.com社

「Stratasys F120」には、オーブンが搭載されている。プリント素材となる熱可塑樹脂は造形時に特有の収縮による変形や反りが発生するが、 Stratasys F120 では、搭載されたオーブンと同社の特許技術によって変形や反りを最小限に抑えるパラメータが造形ごとに自動付与される。

造形サイズは254×254×254mmで工業用プリンターとしては小型の部類に入るが、試作品作製には十分だろう。一度に複数個の出力も可能だ。出力にあたっては、CADデータがあれば直接プリントできる。

プリント素材としては「ABS」が使用できる。ABSは耐久性や耐熱性に優れ、粘り強い性質を持っているため、試作品の作製だけでなく、治具や工具、最終製品に至るまで広く活用されている。

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今回のニュースに関連が深いものとして、これまでShareLab NEWSで発表してきた記事の中から、DMM.com社の3Dプリント事業をテーマにしたものを3つ紹介する。ぜひ、あわせてご覧いただきたい。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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