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イタリアのロボットアーム式3Dプリンターの取り扱いを開始 ― 3DPC社

(左)Caracol社CEOのFrancesco De Stefano(右)3DPC社の代表取締役 デヴォア・アレキサンダー

株式会社3D Printing Corporation(以下、3DPC社)は、イタリアのロボットアーム式大型樹脂3DプリンターメーカーCaracol社との日本総代理店契約を締結した。この契約により、3DPC社はCaracol社のロボットアーム式大型樹脂3Dプリンター「Heron AM」の取り扱いおよび販売を開始している。(上部画像は(左)Caracol社CEOのFrancesco De Stefano(右)3DPC社の代表取締役 デヴォア・アレキサンダー)

六軸のロボットアーム型3Dプリンター「Heron AM」

「Heron AM」は、最大4000×4000×3000mmの製品や部品を製造できる六軸のロボットアームを備えるペレット式3Dプリンターだ。射出成型用ペレットを材料として使用し、金型不要で造形できることから、ランニングコストを低減しながら生産性を向上させることができる。造形ヘッド、ペレットの乾燥機、切削ツール、ソフトウェアなど、稼働するために必要なツールに対応している。造形後に「Heron AM」の切削ツールで削ることにより、表面のざらつきを無くし、高品質な造形を実現できるという。

「Heron AM」(出典:3DPC)

Caracol社の取り組み

Caracol社は、イタリアのロマッツォに拠点を置く3Dプリント・サービスビューローで、高度な積層造形ソリューションのワンストップパートナーを称し活動している。特にサイズ制限のないプロトタイプの製造を得意としている。

Caracol社の最も注目すべき実績の一つは、NextChem社との共同研究プロジェクトである「ベルーガ」の開発だ。これは、3Dプリントされた小型ヨットの船体プロトタイプで、ミラノデザインウィーク2021に出展された。このプロジェクトでは、Caracol社が開発したロボティック・アディティブ・マニュファクチャリング・システムを使用し、NextChem社のリサイクル素材「MyReplast」を用いてヨットの船体を一体で3Dプリントした。

このプロジェクトは、従来の金型を用いた製造方法やリサイクルが困難なグラスファイバー素材に代わる、サステナブルな製造手法として注目を集めており、大型部品を一体造形できることがモノづくりにおいて大きな価値を生み出すことを市場に印象付けたと言える。

日本でもペレット式3Dプリンターをはじめとして、1m以上の大型部品を造形できる装置に注目が集まっているがが、今後もこうした造形可能なワークサイズの拡大トレンドは続くことだろう。

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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