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金属3Dプリンティング市場は年率23.9%の成長を続ける見込みと報告ーグランドビュー・リサーチ

金属3Dプリンター

アメリカの調査会社のグランドビュー・リサーチは、全世界での金属3Dプリンティング市場が年率23.9%の成長を続け、2030年に226億ドル(約3兆2770億円)の規模になると予想するレポートを公開した。

金属3Dプリンティング市場は順調に成長中

3Dプリンティング技術は、加工が容易な樹脂材料の加工から始まったが、金属材料を扱った金属3Dプリンティング市場の成長も著しい。アメリカの市場調査会社グランドビュー・リサーチは、金属3Dプリンティング市場の業界別、及び地域別市場規模について調査を実施し、その結果と将来に渡る予測を「金属3Dプリンティング市場規模」として報告している。

同社のレポートによれば、全世界の金属3Dプリンティング市場は2030年に226億ドル(約3兆3,289億円;2022年11月3日現在)に達する。2022年から2030年までの年成長率は23.9%となる予想だ。

金属3Dプリンティング市場が好調な理由とは

グランドビュー・リサーチは、金属3Dプリンティング市場が成長を続ける理由として、試作開発の高速化(ラピッド・プロトタイピング)需要の高まり、メーカーによる製品やシステムの設計・開発の進展など、多くの要因が重なり、取り組みが広がっていることを挙げている。

導入企業が金属3Dプリンティングに取り組む中で、「高品質・迅速・柔軟なプロセス対応」という工法の特徴を理解し、自らの事業領域の中で活かせる具体的な用途を見出し、広げていると言えそうだ。

その中でも、自動車産業における金属3Dプリンティング導入スピードは著しく、同産業は金属3Dプリンティングの最大市場シェアとなった。メタル3Dプリンティングの主なプレーヤーとしては、スリーディーシステムズ、GEアディティブ、マテリアライズ、オートデスクなどを挙げている。

3Dプリンティング活用が進む北米と導入で産業構造を変革する発展途上国

グランドビュー・リサーチによると2021年の売上高シェア最大の地域は、北米(アメリカとカナダ)だ。これは、同技術が早期に普及したためであり、今後も着実な成長を続けていくことが予想される。北米が市場全体を牽引するリーダーとなり、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデンなどのヨーロッパ諸国や、中国、日本、韓国、そしてアジア太平洋地域の諸国での市場拡大が見込まれるとしている。

一方、ブラジル、南アフリカ、インドなどの発展途上国では、機械加工工場が3Dプリンターを導入する事で技術的なビハインドを挽回する事例が登場しているという。3Dプリント材料、フィラメント、3Dモデリング、3Dプリンタソフトウェアなどの関連サービスを提供することによって、従来の製造業を代替するビジネスモデルが成功を収めている。

中国、日本、韓国などのアジア太平洋地域では、自動車、家電、航空宇宙・防衛、ヘルスケアなどの産業が大きく成長すると予想される。

金属プリンティング市場の成長を阻む要因は「メリットについての認知不足」と「活用できる人材の不足」

金属3Dプリンティング技術を充分活用できていない企業では、活用のメリットについての認知が不足している点と、活用ノウハウを熟知した人材が不足していると グランドビュー・リサーチはレポートの中で指摘している。金属3Dプリンティング技術を活用するためには、プロセス制御技術や、それを使いこなす材料知見、ソフトウェアへの理解、設計最適化技法への理解などが求めれるが、エンジニアが育っていない現状が市場拡大を抑制する要因の一部となっているようだ。

ひるがえせば、金属3Dプリンティングに関する認知の向上と、人材育成が市場拡大において大きな役割を果たす。民間レベルでの改善も必要だが、普及を目的とした政府の取り組みが市場拡大において重要な役割を果たすことになるだろう。

「3Dプリンティング市場の動向」に関する関連リンク

樹脂3Dプリンティングも含めた最近の市場変化については以下の記事で取り扱った。

>>「SmarTech Analysis調査の2022上半期市場調査に関する記事」

また、金属3Dプリンティングに関する過去の記事については、以下リンクを参照していただきたい。

>>ShareLabNews「金属3Dプリンター」に関する記事

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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