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3Dプリント用フィラメントの保管・乾燥を1台でまかなえる収納乾燥台の発売開始-APPLE TREE

中国の3DプリンターFLASHFORGE社の日本総代理店であるAPPLE TREE株式会社が、FLASHFORGE社製3Dプリンター「Creator4S」専用のフィラメント収納乾燥台の販売を開始した。

収納乾燥台ではフィラメントの乾燥、保管に加え、樹脂の歪みや収縮などを抑える熱処理加工であるアニール処理までが1台で可能。(画像は3DプリンターCreator4S(上部)と専用のフィラメント収納乾燥台(下部)出典:FLASHFORGE社)

専用フィラメント収納乾燥台でプリント効率と品質を向上

フィラメントはわずかでも吸湿すると、造形時に積層割れが起きたりモデル表面の仕上げが荒くなったりする。これらは、吸湿によって材料本来の耐衝撃性や引張強度が弱まることが原因で発生する。

そのため、3Dプリント時には、フィラメントの適切な保管と乾燥はメーカーや用途を問わず非常に大きな課題となっている。

フィラメント収納乾燥台-出典:FLASHFORGE社
フィラメント収納乾燥台-出典:FLASHFORGE社

今回販売が開始されたフィラメント収納乾燥台では、3Dプリント時の素材となるフィラメントの乾燥、保管、アニール処理が可能だ。これによりフィラメントの収縮や変形、割れを防ぎ、より高いレベルでの造形への安定性が確保され、フィラメント保管についての課題解決が期待できる。

高い乾燥技術と収納力

フィラメント収納乾燥台は最大120℃まで加熱が可能な特性を用いて、吸湿したフィラメントを乾燥させる仕組みになっている。乾燥により、一度吸湿してしまったフィラメントの特性を回復させられるのは大きなメリットだ。フィラメントの収納ボックス内にはシリカゲル乾燥剤が設置されており、これも乾燥の効率化や乾燥させたフィラメントの保管に一役買っている。

乾燥剤は水分を吸収するにしたがって機能が低下していく。しかし、乾燥剤が吸湿して収納ボックス内の湿度が高くなると自動的に再生モードへ切り替わり、収納乾燥台が熱風を発生させ収納ボックスに送り込む仕組みが採用されているため、乾燥剤内の水分を取り除きながら再利用が可能だ。乾燥剤は1年間再利用が可能とのこと。

収納ボックスに熱風を送るイメージ-出典:FLASHFORGE社
収納ボックスに熱風を送るイメージ-出典:FLASHFORGE社

収納ボックスには1kgフィラメントが6リール、2kgフィラメントであれば2リールの収納が可能。さらに、フィラメント収納乾燥台は3Dプリンター「Creator4S」と合わせて使えば、3Dプリンターを移動させるためのラックにもなる。

フィラメント収納乾燥台の収納BOX内イメージ 出典:FLASHFORGE社
フィラメント収納乾燥台の収納BOX内イメージ 出典:FLASHFORGE社

今回紹介したフィラメント収納乾燥台は、Creator4Sと合わせてAPPLE TREE社のショールームで確認できる。ショールームの詳細については以前ShareLabNEWSでも取り上げているので参照してほしい。

新型3Dプリンター発売のニュースは枚挙にいとまがない。しかし、造形を支えるフィラメントをいかに高品質に保つ手段を提供するかも3Dプリンティングには欠かせない要素だ。今後はプリンターそのものの性能や特徴だけでなく、フィラメントの効率的な保管手段も提供できるかどうかが、ユーザーに選ばれるメーカーになるための優先事項になるのかもしれない。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関する情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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