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日本初!再使用型ロケットを開発 ― 将来宇宙輸送システム社、Ursa Major Technologies社

記者発表会のようす。

宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業の将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区)が、アメリカのロケットエンジン開発企業であるUrsa Major Technologies社と連携して、再使用型ロケットの開発を行うことを発表した。再使用型ロケットの開発に向けて、日米ロケット開発ベンチャー同士が連携する試みは、今プロジェクトが日本初となる。(上部画像は記者発表会のようす。出典:将来宇宙輸送システム社)

再使用型ロケットを開発する『「ASCA-1」(アスカ-ワン)プロジェクト』

将来宇宙輸送システム社は、宇宙往還を可能とする輸送システム実現の第一歩として、再使用型ロケットによる人工衛星打ち上げサービスの提供を目指している。既に文部科学省から「民間ロケットの開発・実証」の採択を受けて、2028年3月までの人工衛星打上げ実証に向けた研究開発をすすめているところだ。

同社は、このプロジェクトを通じて開発する再使用型ロケットの名称を「ASCA-1(アスカ-ワン)」とし、段階的に有人宇宙飛行に挑戦する開発ロードマップを策定、会見で発表が行われた。

会見では、アメリカのロケットエンジン開発企業であるUrsa Major Technologies社と連携して、日米のスタートアップ企業同士が連携した再使用型ロケットの開発を行うことも発表された。再使用型ロケットの開発に向けて、日米ロケット開発ベンチャー同士が連携する試みは、このプロジェクトが日本初だ。

将来宇宙輸送システム社は、Ursa Major Technologies社との連携を通じて、同社が製造販売するロケットエンジン「HADLEY(ハドレー)」の購入や、アメリカ国内での飛行実証を通じて得られたデータの共有を通じたエンジンの改良など、日米ロケット開発ベンチャー同士が連携して宇宙産業をさらに発展させる方針も発表している。

Ursa Major Technologies社の製造フロアにある Hadley エンジン
Ursa Major Technologies社の製造フロアにある Hadley エンジン(出典:Ursa Major Technologies社)

将来宇宙輸送システム社は「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンの実現に向け、今後5年程度で再使用型ロケットを開発するという大きな目標を掲げている。

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