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Beehive Industries社が、AMを用いた小型エンジンの大量生産に本格的に乗り出す

Beehive Industries社のニュースより。

Beehive Industries社は航空業界とアディティブ製造で培った数十年の経験を背景に、現在、5,000ポンド以下の推力を提供するエンジンの開発、実証、そして量産化という単一の目標に全精力を注いでいる。小型エンジンの大量生産が期待される。(上部画像はBeehive Industries社のニュースより。出典:Beehive Industries社)

過去に3Dプリントによるジェットエンジンの初火炎試験を完了

Beehive Industries社は、3Dプリントエンジンデモンストレーターにおける初火炎試験を2024年3月25日、成功裏に完了している。このエンジンは、巡航ミサイル、協働戦闘機、偵察や補給支援用ドローンといった無人防衛機向けに設計された高効率かつ使い捨て可能なエンジンである。デモンストレーターとして、250から1,000ポンドの推力を備えた将来のエンジンカテゴリーを代表し、他の推力クラスの開発にも示唆を与える。設計には90%の部品統合が施されており、従来の開発エンジンと比べて価格が約半分になる。

初火炎試験は、新しいジェットエンジンの開発における重要な節目であり、燃料がシステム内で点火され、初めて推力を生み出す段階を指す。これは業界で『FETT(初テストエンジン)』として知られる、初期エンジン性能を確認する一連の試験の第一歩である。通常、この段階に到達するまでには数年を要するが、Beehive Industries社ではわずか16か月で到達したという。

さらに、既存の生産能力を活用し、アメリカの防衛用途向けに3Dプリントエンジンの量産に備えている。顧客はBeehive Industries社と直接連携し、推力、ペイロード、航続距離といった性能指標をカスタマイズした推進システムの製造を依頼できるようになったという。

Beehive Industries社のAMを活用して作られたエンジン。
Beehive Industries社のAMを活用して作られたエンジン。(出典:Beehive Industries社)

今後の展望と戦略

既存の生産設備と技術力を活かし、Beehive Industries社は今後、アメリカの防衛市場に特化した3Dプリントエンジンの量産体制を整えていく。

同社の3Dプリントエンジンは、防衛市場における迅速な供給とコスト効率を両立させ、競争優位性を確立することが期待されている。また、長期的には、他の用途向けに推力クラスを変えたエンジンの開発も視野に入れており、幅広い防衛分野での利用が見込まれている。

参考として、同社CEOのMohammad Ehteshami氏は元GE Additive社のCEOで、2024年10月11日にはGE Aerospace Propulsion Hall of Fame に選出されたことを発表した。

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

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