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メーカー公式バイクに3Dプリンター製パーツが!ドゥカティ社最新の取り組み

イタリアのオートバイメーカーDucati Lenovo社は、同じくイタリアの業務用3DプリンターメーカーRoboze社をオートバイロードレース最高峰のMotoGPチームのテクニカルパートナーにし、マシンのパーツへ3Dプリンター製パーツを採用した。

出典:Ducati-Corse社

メーカー公式マシンが3Dプリンターパーツを採用

2022年のシーズン前、Roboze社はDucati Lenovo社と協力して、同社のレース専用オートバイ「Desmosedici GP」のフェアリングと遮熱板の開発を3Dプリンターで支援した。これにより、パーツの品質と商品の発注から納品に至るまでの生産や輸送などにかかる時間を大幅に改善できたとのこと。

フェアリングとは走行時に前方方向から受ける風を切る役割を持つパーツで、カウルとも呼ばれる。数百分の1秒の差がレース結果を大きく左右する世界において、フェアリングは空気の流れをコントロールし、グリップを向上させラップタイムを短縮するために欠かせない非常に重要なパーツだ。

メーカー直下の公式チームが、3Dプリンター製のパーツを使用するのは初めてのことだ。この大きなニュースはバイク業界でも大きな驚きをもって報じられている。

Ducati Corse社のマネージャーを務めるRiccardo Savin氏は「Roboze社のスーパーポリマーとそれに関する3Dプリント技術のおかげで、驚異的な機械的特性を持つ空力部品の製造を大幅にスピードアップすることができました。Roboze社の技術的なパートナーシップに非常に満足しており、得られた有望な結果を受けて、さらに利用を拡大する予定です」と述べた。

3Dプリントがメーカー採用された決め手:強度面のクリア

Roboze社のスーパーポリマーとは、独自の超高剛性熱可塑性プラスチックのラインナップを指す。先日はその最新版である「Helios PEEK 2005」が発売されたばかりだ。セラミックファイバー強化により、この3Dプリント素材は強度、安定性、軽量性を備え、要求の厳しい航空宇宙用途でさえ対応することができるとされる。

航空機メーカーのLeonardo社では、部品をよりコストとリードタイムを削減し、効率的に製造するためにRoboze社の3Dプリンターを使用した実績がある。

出典:Leonardo社

Ducati Corse社が自社オートバイのパーツに3Dプリント製品を採用したのは、生産スピードの向上だけが理由ではなく、軽量でありながら十分な強度が保障されているからに他ならない。

バイク業界におけるこれまでの3Dプリント活用事例

3Dプリンターがオートバイのパーツに活用された事例としては、川崎重工業が製造するオートバイ ZX-10RRで世界スーパーバイク選手権に参戦しているファクトリーチーム「カワサキ・プッチェッティ・レーシング」がある。この例でも3Dプリント技術はマシンのフェアリング作成に用いられている。

しかし、「カワサキ・プッチェッティ・レーシング」はオートバイメーカー自らが運営するワークスチームではなく、サードパーティ運営のファクトリーチームだ。ワークスチームが3Dプリンター製品を採用したのはDucati Corse社が初となる。

ワークスチームはオートバイメーカーを代表するチームだ。そのような立場において3Dプリンターがパーツ作成に用いられたことの意義は大きい。

3Dプリンターは、パーツ作成にあたってコスト面やクオリティ面をクリアする上で欠かせない存在になっている。

今後はより優れた製品を低コストで製造するために積極的に3Dプリンターが活用されていくことだろう。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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