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地震も考慮したグアテマラ初の3Dプリント住宅が完成!

グアテマラ初の3Dプリント住宅

中南米のグアテマラで地震にも強い現地の文化を尊重した3Dプリント住宅が注目を集めている。地元のセメントメーカー・プログレソ社が、COBODインターナショナルの建設用3Dプリンターで造形。このプロジェクトでは、地震が多い地域に適した住宅の構築が目指され、伝統的な建材との組み合わせにより、共同設計の上、完成したという。(上部画像はグアテマラ初の3Dプリント住宅。出典:COBODインターナショナル)

グアテマラ初の3Dプリント住宅の誕生

プログレソ社は、グアテマラで初めての3Dプリント住宅を建設。この49平米の住宅は、COBODインターナショナルの3Dプリンターを使用して建設され、伝統的なヤシの葉を用い、自然冷却を確保する持続可能な「ランチョ屋根」との組み合わせが特徴である。この屋根は、さらに軽量で柔軟性があり、地震に強いという特性を持つ​​。

革新的な建設技術の採用

このプロジェクトは、わずか26時間の印刷時間で躯体の造形が完成している。地震地帯における3Dプリント建設の構造的な安定性を検証することを目的としている実験的な取り組みだ。今回の取り組みにより、従来のコンクリートブロックでは高価かつ難易度が高いため現実的ではなかった、有機的な形状の壁を実現できた​。

地域伝統との調和

プログレソ社のコンクリート研究開発マネージャー、プリニオ・エスタウルド・エレーラ氏は、このプロジェクトを「先進技術と地域の伝統の調和」と評している。また、デンマークの3DCPグループとのパートナーシップを通じて、グアテマラが先進的なグローバル建設方法の世界に参入したことが示された​​。

3Dプリント住宅の内部、屋根はグアテマラのヤシの葉
3Dプリント住宅の内部、屋根はグアテマラのヤシの葉(出典:COBODインターナショナル)

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