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COBODの3Dプリンターで世界最大級の3Dプリント建築物を造形 ― Printed Farms

COBODの建築事例

フロリダに本拠を置くPrinted Farmsが、COBOD社の建設用3Dプリンターを使用して、総床面積940 m2の乗馬施設を完成させた。フロリダ州ウェリントンに位置するこの建物は、構造の完全性と居住者の安全に重点を置き、ハリケーン多発地域の異常気象の課題に耐えられるように設計されている。

画像は上空から撮影した建設の様子(出典:COBOD社)

世界最大!総床面積940㎡の3Dプリント建築物

COBOD社は、世界で65台以上の建設3Dプリンターを販売してきた世界最大級の建設3Dプリンター装置メーカーだ。サウジアラビアでは、世界で最も高い3Dプリント建築物(全高9.9m)、で作ってきた。今回Printed Farmsが建築したのは、フロリダ州南部のウェリントンに位置する世界最大の3Dプリント建物で、乗馬施設として利用される。

総床面積939平方メートル、高さ4m、全長47m、幅25mと大きな建築物だが、フロリダの暑さ、ハリケーンや熱帯暴風雨などの地域の極端な気象条件に耐えるように設計されており、自然冷却を提供できるように壁面に内部中空構造になっているという。構築プロセスには、プリンターの5回の移動が含まれ、両面が2回完了し、中央セクションが1回実行された。

世界最大の総面積と高さのある建築物を造形したCOBOD社

 COBOD社の3Dプリンターは、2017年にヨーロッパ初の建物を製造して以来、ヨーロッパ(ベルギー・ドイツ)、北米(米国・カナダ)、インドで最初の2階建ておよび3階建ての建物を製造している。また、ドバイの最初の3Dプリント別荘やアフリカの建物は、最初の風力タービン基地と同様に、COBOD社の建設用3Dプリンターによって作成された。
COBODはデンマークが本社の非上場企業だが25か国に100名以上の社員がいる。ゼネラル・エレクトリック、CEMEX、ホルシム、PERI が主要株主で協業パートナーとしてDar Al Arkan (サウジアラビア)、L&T Construction (インド)、日揮(日本)、Siam Cement(タイ)、Orascom(エジプト)が名を連ね、すでに世界で65台以上のプリンターを販売しているという。

COBOD社の共同創設者兼アメリカ本部長のフィリップ・ランド・ニールセン氏は「Printed Farms はこの巨大な構造物を完成させる上で目覚ましい仕事をしており、このプロジェクトは 3D プリンティングが建設業界をどのように改善しているかを改めて示しています。 COBODは、テキサス州に米国初の2階建て3Dプリント ビルが完成した直後に行われた、米国本土での新たな記録破りの 3D プリント プロジェクトへの技術サプライヤーであることを誇りに思っており、これも当社の BOD2 3Dプリンタを使用しています。当社の3Dプリンタが、業界の主な使用例である住宅以外の幅広い用途に利用されていることを特に誇りに思っています。当社の機械はすでにこの分野を独占していますが、さらにタービン基地、学校、オフィスビル、データセンター、サイロなどの印刷にも使用されており、現在は馬小屋がリストに追加されています。」

日進月歩で進む建設3Dプリンター業界だが、2023年7月現在では、今回紹介した世界最大の3Dプリント施設と世界で最も全高が高い3Dプリント建設をCOBOD社製ということになるようだ。

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