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サウジアラビアに世界一高い3D プリント建築物が誕生

3D Villa

サウジアラビアの不動産開発会社「Dar Al Arkan」 は、3Dプリンターで3階建てのスマートホームヴィラを建設した。COBOD社の3Dプリンターを使用し、3Dプリント可能なコンクリート材料で建物のすべての壁をプリントした。建物面積は345平米、全高は9.9mで、現場で3Dプリントされた建築物の中では世界で最も高い建物となっている。

3Dプリンター製の建物の建設は、サウジアラビアの首都リアドからほど近い「シャムス アル リヤド」の都市開発プロジェクトの一部である。1,200万㎡もある気温40度以上の砂漠で、テントを張らずに建造されたという。わずか 26 日間で3Dプリント建設され、建築基準法に完全に準拠しているとのこと。

3Dプリント建築風景(画像出典: Dar Al Arkan)
3D Villaの建設風景(画像出典: Dar Al Arkan)

130㎡ある建物の1階には、複数のリビングエリア・キッチン・2か所のトイレがある。2階の広さは140㎡で、3つのベッド・2つのバスルーム・リビングルーム・バルコニーを完備。3階は屋上別館で、浴室付きのメイドルーム・多目的ホール・ランドリールームがある。

同プロジェクトで使用したコンクリート材料は、99%が地元の材料だ。地元で調達した99%の安価な材料と、そのほかの場所から調達した1%の材料で造られている。10,000ユーロ(日本円で約145万3,066円)未満で、345 ㎡ある建物のすべての壁を造形できたという。(※鉄筋・鉄骨の有無や骨材の材質などについては不明。)

3D Villaの外装・内装 (画像出典: Dar Al Arkan)
3D Villaの外装・内装 (画像出典: Dar Al Arkan)

3階建ての3Dプリント建築物は、2021年にドイツで造られた建物が最初で、その後アジアでも建設されている。数自体はまだ少ないものの、ヨーロッパと中東を中心に、3Dプリント技術で大きな建物を造形する研修が盛んに行われている。

COBOD社の中東・アフリカの担当責任者である Zaid Marmash 氏は「Dar Al Arkan は、COBOD 3D建設用プリンターで印刷することで、建物の3D印刷が非常に費用対効果が高く、同時に時間を節約できることを証明しています。」と自信をにじませた。

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