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RICが新しいモジュール式コンクリート3Dプリンターを発表

建設3Dプリンター「RIC-M1 PRO」

アメリカの建設3DプリンターメーカーのRIC Technolog社が、建設業界向けにラスベガスで開催されたWorld of Concrete 2024で新型建設3Dプリンター「RIC-M1 PRO」を発表した。World of Concrete 2024では、高さ9フィート(約2.74メートル)の壁のライブプリンティングがデモンストレーションとして行われたという。

「RIC-M1 PRO」はモジュール式の3Dプリンターで、従来の大型の橋形クレーンタイプの建設3Dプリンターにおける高額な人件費や機器のレンタル費用、長いセットアップ時間といった課題を解決することが期待される。(上部画像は建設3Dプリンター「RIC-M1 PRO」/出典:RIC Technology社)

「RIC-M1 PRO」の特徴

建設用3Dプリンターとしては小型な「RIC-M1 PRO」は、設置面積が小さく、モジュール式の設計であるため、現場での組み立ての必要がない。このことは、プリンターの持ち運びの容易さや現場での作業開始までの時間短縮につながる。

「RIC-M1 PRO」は、建設現場に到着してから2~4時間以内に稼働し、コンクリートの3Dプリントが開始できるという。

また、RIC Technolog社の従来製品に比べ、高度な自動化がなされている点も特徴的だ。建設用3Dプリンターの操作には1~2か月間の訓練を受けた熟練のオペレーターが3人必要であったが、「RIC-M1 PRO」は2人のオペレーターで操作でき、訓練期間も1~2週間で済むという。人的エラーを最小限に抑えられるよう、材料の品質管理にリアルタイムのデータログを組み込むことも可能だ。これらにより、人件費をはじめとしてさまざまなコストを大きく削減できる。

さらには、印刷面積の30%拡大にも成功しているため、都市部や郊外など、さまざまな環境での建設に適合できる。

「RIC-M1 PRO」にはセルフローディングミキサーポンプが搭載されており、コンクリートとモルタルの両方をプリント素材にできる。コンクリートの高い強度と耐久性が求められる大規模な構造だけでなく、モルタルを使用した小規模で精密さが要求されるプロジェクトにも対応可能だ。

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