睡眠の質向上に繋がる柔らかい「おやすみ入れ歯」が一年間で製作数2.5 倍となったことを発表
株式会社お守り入れ歯（北海道札幌市）は、同社が提供する夜専用入れ歯型マウスピース「おやすみ入れ歯」の製作数が、前年から約2.5倍に増加したと2024年10月に発表した。「おやすみ入れ歯」は、柔らかさを備えた夜専用の入れ歯で、睡眠の質を向上させるために開発されている。2024年から国内の診療科に「睡眠科」が新設される予定や、アメリカの大手企業が無呼吸検知機能を搭載した腕時計を発表したこともあり、睡眠の質に対する関心が世界的に高まる中、この製品への注目も急上昇している。（上部画像は入れ歯データスキャンの様子。出典：株式会社お守り入れ歯）
目次
睡眠の質低下がもたらす健康リスク
厚生労働省は診療科に「睡眠科」を追加する方針を固めるなど、睡眠障害は日本でも大きな課題となっている。中でも、睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の呼吸停止により身体への酸素供給が妨げられ、日中の倦怠感や睡魔を引き起こす疾患であるとされる。日本人の約6人に1人が潜在的な患者と見られており、質の高いレム睡眠が予防に重要であるとされる。高齢者の場合、睡眠の質が低下することで認知症やうつ病のリスクが増加し、レム睡眠の減少が認知症のリスク上昇に関連するという研究結果もある。
睡眠中のいびきや無呼吸症候群を防ぐ「おやすみ入れ歯」
「おやすみ入れ歯」は、いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防に役立つとされ、日本初の夜専用の入れ歯型マウスピースとして人気を博している。製作には3Dスキャナーと3Dプリンターを使用しており、通常の入れ歯と同じ形状で、弾力性を備えている点が特徴である。一般的なマウスピースと異なり、入れ歯と同じ大きさで製作できる点が、他のマウスピースと差別化される要素である。就寝時に入れ歯を装着することで舌の位置を支え、気道の確保が可能となり、いびきの軽減と無呼吸症候群の予防が期待されている。また、札幌市内の睡眠専門外来医へのアンケートでは、75%の医師が「おやすみ入れ歯」に関心を示し、試してみたいと回答している。利用者からは「入れ歯を外して寝ることで口内に傷がつくことがなくなり、熟睡できるようになった」「いびきが減り、家族からも喜ばれた」などのポジティブな声が寄せられている。
柔らかい夜用入れ歯の誕生秘話
「おやすみ入れ歯」は、災害時や誤嚥性肺炎の予防のために2021年から提供を開始した予備入れ歯に対する利用者の声から生まれたものである。特に就寝時に顎の負担を感じるとの意見が多く、柔らかさを持たせることで負担軽減を図るべきとの声が寄せられていた。これを受けて素材の研究が進められ、2022年8月に夜専用の「おやすみ入れ歯」として正式に製品化された。池田代表は「就寝時の無呼吸改善は認知症予防にも繋がる。日本では歯科医による睡眠治療が浸透していないが、私は多くの高齢者のために睡眠改善にも貢献したい」との意欲を示している。
おやすみ入れ歯 サービス概要
- 内容 ： 現存入れ歯の洗浄と除菌後、3D スキャナーでスキャンした形状データをクラウド保管、3D プリンターによる複製、マウスピースの製作と結合
- 所要日数 ： 形状データをスキャン後、約7 日後に発送
- 片額料金 ： 総入れ歯10,450 円、部分入れ歯17,600 円税込（送料はお客様ご負担となります）
- 予約受付 ： 011-596-8814（平日9:00～18:00）
- 受付方法 ： 電話にて受付後、提携歯科医院への来院か電話によるオンライン診療を実施。専用梱包キットを郵送するので、それに梱包して指定宅配業者へ集荷依頼の連絡。すでに当提携支店でデータ保管ご利用の方は電話受付のみで製作できます。
- 技工所名 ： Digital Denture Lab.
- 受付歯科医院： 入れ歯銀行提携歯科20 か所（北海道、福島、岐阜、東京、神奈川、千葉、静岡、京都、大阪、兵庫、岡山、香川、福岡、長崎、鹿児島、沖縄）
株式会社お守り入れ歯とは
会社名 ： 株式会社お守り入れ歯
代表取締役 ： 池田 昭
事業内容 ： 入れ歯銀行運営、義歯製作、義歯の洗浄、抗菌処理
所在地 ： 〒060-0062 北海道札幌市中央区南2 条西3-12-2 トミイビルNo.37 5F
電話番号 ： 011-596-8814（受付時間：平日9:00-18:00）
営業時間 ： 平日9:00-18:00（休診日：土曜・日曜・祝日）
URL ： https://omamoriireba.com/
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