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JMC 新工場棟の稼働および砂型造形サービス開始!

コンセプトセンター第6期棟 外観

Point

  • 3Dプリンター活用で知られるJMCが、 本格的に砂型3Dプリンターを用いた砂型造形サービスを開始
  • 自動車分野や航空分野における高付加価値製品の製造に特化した工場棟を長野県飯田市に建設
  • 主力事業である鋳造事業の売上拡大を目指す

概要

1999年に光造形方式の3Dプリンターを導入して製造業に参入し、3Dプリンター出力による部品製造の事業規模を拡大してきた株式会社JMC(神奈川県横浜市)が、長野県飯田市に鋳造工場を建設。砂型3Dプリンターを用いた砂型造形サービスとして、自動車関連メーカーへの納入を開始した。

2019年2月に着工し、稼働を開始( 8月6日発表)したコンセプトセンター第6期棟は、自動車分野や航空分野における高付加価値製品の製造に特化した工場棟で、砂型3Dプリンター『S-Print(株式会社ExOne製)』や低圧鋳造といった特徴的な鋳造設備を導入しているという。

JMCは、2006年に有限会社エス・ケー・イーを吸収合併し、砂型鋳造法による鋳造事業をスタート。3Dプリンターで培ったデジタル技術を背景に、職人の肌感で語られることが多かった鋳造を定量化することで、経験年数に依存せずに質の高い鋳造ができることを証明するなど、業界に新たな進化を起こしてきた。

2016年には東京証券取引所マザーズに上場している。

2020年に2台目の砂型3Dプリンターの導入も予定しており、今後は自社工程での活用を通じて砂型造形のノウハウを蓄積するとともに、砂型造形サービスのさらなる顧客獲得に努め、主力事業である鋳造事業の売上拡大を目指す。

コンセプトセンター第6期棟 砂型造形室
コンセプトセンター第6期棟 低圧鋳造室
コンセプトセンター第5期棟(2018年1月稼働開始)および第6期棟

【新工場概要】

(1)名称:コンセプトセンター第6期棟
(2)住所:長野県飯田市嶋135番地
(3)延床面積:521.5㎡
(4)主な生産工程:鋳造

【主な設備概要 】

砂型3Dプリンター
従来職人の手作業によって行われていた作業工程を短縮し、数多くの砂型を組み合わせて構成する自動車のシリンダーヘッドやインテークマニホールドの中子製作において、飛躍的な工期短縮を実現する3Dプリンター。EV(※1)やPHV(※2)化によって益々大型化・複雑化する設計に対して、これまで手作業で造型することのできなかった複雑な砂型にも対応可能となる。

※1 Electric Vehicle = 電気自動車
※2 Plug-in Hybrid Vehicle = プラグインハイブリッド自動車

コールドボックス中子造型機
砂型鋳造で使用する中子を製造する設備で、 アミンガスを使用したガス硬化造型法を採用。従来の自硬性の砂型と比較して強度が高いことから、シリンダーヘッドなどの製造時に使用される複雑な砂型を製造する際に使用する。

低圧鋳造設備
耐熱マグネシウム合金を材料とする難易度の高い製造時の歩留まりが改善され、品質の高い鋳造品をより安定して提供することが可能となる鋳造設備。アルミニウム合金の製造においても、自動車のシリンダーブロックやシリンダーヘッド、足回り部品等の重要保安部品、航空分野で求められる高品質の鋳造品が、従来よりも容易に製造できる。

【本件に関する問い合わせ先】

株式会社JMC 広報担当
TEL: 045-477-5751
FAX: 045-471-5270
E-MAIL: jmcltd@jmc-rp.co.jp

関連情報

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