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Phrozenが日本初の海外現地法人を設立、イグアスと提携

フローズン社の3Dプリンター

台湾の3DプリンターメーカーPhrozen株式会社が、日本では初となる海外現地法人「フローズンジャパン株式会社」を設立。2024年1月から日本での販売・サポート活動を本格開始する。

日本でのPhrozen製品の販売・サポート・教育・マーケティング活動などは、株式会社イグアス(神奈川県川崎市)を中心に行われる。イグアス社はPhrozen社とValue Added Master Distributor(以下、VAMD)契約を締結し、主にコーポレート市場向けの販売パートナー開拓などを担う。(上部画像はフローズン社の3Dプリンター。出典:Phrozen社)

日本法人設立の背景

日本は世界をリードするキャラクタービジネス企業や製造業が多い一方で、米欧中と比較して3Dプリンターの活用に消極的な市場だと認識されていた。しかし、近年のテクノロジーの進化により、状況は大きく変化し始めており、Phrozen社は、グローバル市場を開拓する上で、日本市場の潜在的可能性に注目し、日本法人設立に至ったという。

Phrozen社について

Phrozen社は2017年に販売開始した3Dプリンターメーカーで、3DプリンターにモノクロLCD技術を導入した世界初の企業として知られる。モノクロLCD技術は、液晶の光変調特性を利用して文字などを投影する仕組みで、小型省エネなテクノロジーとして幅広い分野で活用が進んでいる技術だ。

Phrozen社の造形サンプルのイメージ
Phrozen社の造形サンプルのイメージ(出典:フローズンジャパン社)

Phrozenは3DプリンターにモノクロLCD技術を導入することで、それまでの3Dプリンターでは見られなかった高精度と高速化の両立を実現した。

また、Phrozen社が提供する耐衝撃性や高耐熱性を持つ造形素材も市場で評価を得ており、玩具・教育・歯科・宝飾などに使用されている。

さらに同社は2024年1月からグローバルで発売開始する産業向け新機種「Sonic Mega 8K V2」を開発するなど、活発な動きを見せている。

Phrozen社との提携を開始したイグアス社では、2024年2月9日から同社の川崎本社オフィス内にPhrozen製品の3Dプリンターショールームをオープンすると発表。2024年1月31日から2月2日まで東京ビッグサイトで開催される3Dプリント・AM技術の総合展「TCT Japan」にはフローズンジャパン社と共同出展し、Phrozen製品及び造形サンプルの展示とデモンストレーションを実施する予定だ。

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