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トヨタ自動車とSUN METALON がアルミニウム合金の新リサイクルプロセスを共同開発

サンメタロンのサイトトップページ

新原理の金属3Dプリンター開発製造を行う日本のスタートアップ企業SUN METALONは、トヨタ自動車が同社の装置を導入し、「アルミニウム合金の新リサイクルプロセスによるCO2排出量低減」の基礎技術を確立したと発表した。SUN METALONは金属部品の造形だけではなく最終的には鉱石から粉末材料を精製することも目指しており、その取組みが具現化し始めていることを印象づけた。(写真はSUNMETALONのサイトトップ 出典: SUNMETALON) https://sunmetalon.com/jp)

日本発の金属3Dプリンターメーカー・SUN METALON

SUN METALONは2021年設立の金属造形装置の開発・製造および販売を行うスタートアップ企業だ。最大の特徴は、従来の金属3Dプリンティング技術と比較して「500倍の超高効率により90%以上のコスト削減」を謳う新原理の金属3Dプリンターを開発していることである。同社の金属3Dプリンターは、金属3Dプリンティングだけでなく金属リサイクル領域においても適用可能だ。

トヨタとSUN METALONの取り組み

そんなSUN METALONの開発した金属3Dプリンターを導入し、金属リサイクルの実証実験を行ったのがトヨタ自動車だ。SUN METALONとトヨタは、2023年5月の日本鋳造工学会にて、従来のアルミリサイクルプロセスと比較し、CO2排出量の低減に加え、安全・品質の向上にも寄与することができたことを共同発表している。

トヨタ自動車による金属リサイクルの実証実験

金属リサイクルのコストを圧倒的に下げる技術として期待がたかまる中で、SUN METALONとトヨタ自動車は量産時の品位安定性や装置耐久性の向上等の量産時の利用にむけた開発に取り組んでいくという。また開発速度を高めるため、協業パートナーも募集していくとしている。

トヨタ自動車株式会社はこの発表に寄せて、「『鉱石から金属へ』を『地産地消』で実現する志に共感し、開発をスタートしてから短期間で新プロセスの発案に至り、SUN METALON様に対して敬意と感謝を申し上げます。素材製造時に排出されるCO2を低減するヒントが見え、応用拡大を進めて参ります。今後の本技術の益々の発展と地域のCO2排出量低減に向け、更なる連携を拡げ加速させて行きたいと思います。」とコメントしている。

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