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「3Dプリンター活用技術検定試験」が今年も開催

3Dプリンター

2022年9月1日(木)~9月30日(金)の日程で、3Dプリンター活用技術検定試験が実施される。日本でもまだ数少ない3Dプリンター活用に対する理解度を図る資格試験だ。

3Dプリンターの広がりと資格試験

3Dプリンターへの理解とその活用は、国内でも少しずつ広がっている。大学の機械工学分野などでは、3Dプリンターの活用方法を指導するところも現れ始めた。しかし、3Dプリンターを扱える技能が国内で正当に評価されているか、という点については疑問が残る。

3Dプリンターに対する「過大な期待感」も「全くの無関心」も好ましいものではない。新しい加工法としてのAM(アディティブ・マニュファクチャリング)に対する理解や、3Dプリンターの造形方式ごとの得意・不得意、現実的な活用法や最新の導入事例などを、正しく理解し、自社の業務にどう活用できるか考え続けるという視点は、今後も必要になる。

企業側が無理解・無関心であれば、社員や就職を志す学生側も無理をして3Dプリンターを学ぼうとはしないだろう。これでは3Dプリンターの活用は拡大していかない。本来3Dプリンターを活用して実現できたかもしれない成長機会を逃すことにつながるため、いま3Dプリンター活用に取り組んでいない企業が、理解不足から3Dプリンティング技術を軽視することは大きな損失ともいえるだろう。

3Dプリンター活用への意欲を示すために資格取得は有効

こうした場面で国や国に準じる機関による「お墨付き」は大変効果的だ。資格と実務経験では大きな乖離があることは言うまでもないが、資格を持っていることが、前向きな意欲を示す証拠になる。社内に3Dプリンター活用のノウハウがない場合にも、資格保持者が知識を活かし、3Dプリンター活用に取り組むことで、企業がキャッチアップを行うことが可能になると期待できるためだ。

以下では、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)によって9月に行われる「3Dプリンター活用技術検定試験」を紹介していく。

3Dプリンター活用技術検定試験

3Dプリンター活用技術検定試験の概要を以下の表に示す。

検定試験名3Dプリンター活用技術検定試験
Certification of 3D Printing Skills(3DP)
資格名3Dプリンター活用技術基礎
実施組織一般社団法人コンピュータ教育振興協会
受験資格特に制限はなし
受験区分個人受験
受験料8,800円(税込み)
受験対象者3DCADエンジニア、企業の3Dプリンター導入担当者、製造設計エンジニア、製造業へ就職を希望する学生、3Dプリンターに興味のある学生ならびに社会人。
受験形態筆記試験(60問)
試験時間60分
試験会場※全国にある専用のCBT試験会場で実施
試験方法CBT方式による多肢選択および真偽方式
試験内容(分野)
※ 3Dプリンター活用技術検定試験の問題は、試験実施年度版の公式ガイドブックに準拠して出題されます。
■3Dプリンターの基礎知識
・3Dプリンターの造形材料
・3Dプリンターの造形用データ
・3Dプリンターの用途
■3Dプリンターの造形方法
・材料押出(熱溶解積層)
・液槽光重合(光造形)
・材料噴射
・結合剤噴射
・粉末床溶融結合
・シート積層
・指向性エネルギー堆積
■3Dプリンターの活用
・3Dプリンター活用の前準備
・用途別活用事例
合格基準総合70%以上
公式ガイドブック販売サイトへ
試験概要(出典:一般社団法人コンピュータ教育振興協会)

詳しくは以下の公式webサイトをご覧頂きたい。

3Dプリンター活用技術検定試験 – ACSP 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

ACSPは、一般社団法人ソフトウェア協会を母体とし、検定試験に特化した非営利団体だ。検定を通して、広くコンピュータを活用できる人材の育成・開発を目指す。

ACSPは3Dプリンター活用技術検定試験の他にも「CAD利用技術者試験」や「Space Designer検定試験」などを実施している。何れも機械設計や住宅建設の分野で重要となる技能試験であり、被雇用者の採用条件に与える影響は大きい。

試験内容は、現在広く使われているソフトウェアや企業で重宝される技能を基に、常にアップデートされている。雇用側としては、即戦力となる技術者を見極める指標となるだろう。

3Dプリンターに関連したデジタルなモノづくりに関する他の技能試験

3Dプリンター活用技術検定試験の他にも、3DCADに関する様々な試験を受けられる。

3次元設計能力検定協会の「3次元設計能力検定試験」、SOLIDWORKSの「SOLIDWORKS認定プログラム」、AUTODESKの「オートデスク認定資格プログラム」などだ。

土木・建設、機械設計、電子部品、自動車など、目的とする分野によって、必要な技能、受けるべき試験は変わってくる。自身の目指すキャリアとその業界で重要となる技能の獲得を念頭に、受ける試験を選択して欲しい。

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