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完全3Dプリントされた小型衛星「Alpha」を1年以内に打ち上げる計画を発表

オーストラリアの衛星開発会社FLEET SPACE社は、今後1年以内に3Dプリントによる新世代の小型衛星「Alpha」を打ち上げる計画を明らかにした。

小型衛星「Alpha」のイメージ画像(出典:FLEET SPAC)

世界初の完全3Dプリント衛星「Alpha」

FLEET SPACE社は、小型衛星用の金属製3Dプリントパッチアンテナを世界で初めて製造し、宇宙船1キロあたりの処理能力を10倍に高めるなど、先進的な製造業で初の実績を残している。現在では、その専門知識と新たな資本を投入し、接続性能を向上させた新世代の小型衛星の開発に取り組んでいる企業だ。

世界初の完全3Dプリント衛星となるAlphaは、同社の高度なビームフォーミング技術と特許取得済みのアンテナを統合し、より速く、より多くの場所で、より大きな接続性を実現するとしている。

FLEET SPACE社のCEO兼創業者であるFlavia Tata Nardini氏は、「FLEET SPACE社は、都市、遠隔地、陸上、海洋など、地球上のどこにいても、誰もが無制限の接続を利用できるようにすることをビジョンとしています。このたびの投資により、大胆な新戦略に着手し、このビジョンを実現するための力を得ることができました。この新しい章では、既存のケンタウルス衛星に調和するAlphaという新しい衛星群の開発を進めています。Alphaは大きな一歩を踏み出すもので、3Dプリンターで衛星を完全に作成したのは初めてのことです。 宇宙技術の創造、配備、サービスを一体化することで、宇宙技術の世界的リーダーになるという我々の明確な意思表示であり、この重要な分野をリードするというオーストラリアの野心を支援します。」と述べた。

ケンタウルス座の中で最も明るい星の名前は「α星」という。今回の衛星の名前もそれに由来しているのだろう。

3Dプリンターで作製された小型衛星「Alpha」 (出典:FLEET SPAC)

「Alpha」の特徴

FLEET SPACE社によると、Alphaは世界初の完全に3Dプリントされた衛星になる。この衛星には、3Dプリンターで出力された複数の全金属製アンテナをデジタル信号処理機能とともに使用する、同社の高度なデジタルビームフォーミング技術が搭載される見込みだ。

デジタルビームフォーミング技術は、ポイント・ツー・ポイントの衛星通信において、指向性の高い低干渉ビームを多数生成し、顧客のIoTデータの処理能力を大幅に向上させ、より多くの顧客端末に一度にサービスを提供することが可能だ。このプロセスにより、周波数再利用の強化、データレートの高速化、より堅牢なリンクを通じてサービス品質の向上が実現できると期待されている。

Alphaには、同社の金属製3Dプリントパッチアンテナが最大64個搭載され、Fleet Space社の最新衛星「Centauri 4」のアンテナ数が4個であること比べると、重量が4倍になっただけで、性能は16倍も向上しているとのこと。

Alphaは、約12ヶ月で打ち上げられる予定であり、研究開発部門の範囲を拡大するFleet Space社の「根本的な転換」を意味する。Alphaは、Fleet Space社のLEO小型衛星ネットワークに追加され、最終的に140に拡大することを目標としている。

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