3Dプリンターなどの先端技術を利用できる港区産業振興センターがオープン
2022年4月1日より「港区立産業振興センター」がオープンした。3Dプリンターなどの最新設備を備え、「企業・人・地域の力」を一つに結びつける産業振興拠点を目指す。
港区産業振興センターオープンの背景
「株式会社キャンパスクリエイト」、及び「特定非営利活動法人東京都港区中小企業経営支援協会」、「株式会社リロクラブ」で構成される「みなと・キャンパス・リログループ」は、2022年4月、港区産業振興センターを開設し、指定管理者としてに今後の運営に携わっていく。
様々な規模の企業に加え、大学や大使館などの公的機関が集約することが東京都港区の特徴だ。港区産業振興センターは、最新の情報や技術を提供し、これらの企業や人、地域の力をビジネスに結び付けることで、産業の活性化を目指す。
3Dプリンターを利用できる施設は増えてきたものの、工業グレードの3Dプリンターを利用できる施設はまだまだ珍しく、大部分の産業従事者にとっては未だ無縁のものだ。港区産業振興センターは3Dプリンターをより身近なものにし、産業への浸透を助けるものとなるだろう。
施設紹介
以下では、港区産業振興センター内の各種施設を紹介する。
コワーキングスペース
組織、世代、性別の垣根を超えた多様な人材の交流・連携によるオープンイノベーションを促進するとともに、最新のビジネス支援情報を収集できる環境により、ビジネスの成功を支援する。
ビジネスサポートファクトリー
フルカラー3Dプリンターなどの先端機器を利用できる。また、先端機器を活用したビジネスやクリエイティブコミュニティの形成を目指して、様々なイベントを企画していく。
ビジネス支援ライブラリー
「スタートアップ・起業家」、「オープンイノベーション・経営戦略」、「AI・データサイエンス・IT」、「クリエイティブ」を主なテーマとして書籍類を取り揃える。
貸ホール等
様々な規模のホール、研修室、会議室を提供する。
機器紹介
以下では、ビジネスサポートファクトリー内に設置されている先端機器を紹介する。
株式会社ミマキエンジニアリング製 UV硬化インクジェット方式フルカラー3Dプリンター 3DUJ-553
1,000万色以上を塗り分けるフルカラー造形が可能で、ディティールにこだわった模型・試作品製作に適する。
Raise3D製 RAISE 3D Pro2 Plus
様々な樹脂フィラメントを利用でき、高精細。大きな部品(280×305×605 mm)の造形が可能で、工業製品の試作に適した大型3Dプリンター。
3DSYSTEMS,Inc製 Geomagic Freeform Plus
「ペン型触感デバイス」を使うことで、本当に触っている感覚で3D造形が行える3D設計用システム。
Creaform,Inc製 GO! SCAN SPARK
実物をもとに高精度なフルカラーデータを生成できるハンディスキャナ。
3Dプリンターが利用できる施設
3Dプリンターで何ができるのか、どんな機能があるのかなど実際に試してみたいという需要は多い。そんなときに、今回新しくオープンした施設を含め、ShareLabでは3Dプリンターを利用できる民間施設、公共施設どちらも一覧でご紹介している。ぜひ、興味がある方はご覧いただきたい。
関連情報
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。